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最後の日

Tくんが1歳2ヶ月のときから3歳1ヶ月までまるまる2年通っていた認証保育園の、今日が最後の日でした。最初に預けたときは、まだ歩けなかったTくん。ガラス窓の向こうでぺタンと座って泣きじゃくっていました。泣いた期間は1週間くらいでしたが、あの顔は忘れません。でもって、もうひとつ、もうてたてた走れるようになったころに、お迎えに行ったとき、ガラスの向こうの私に気づかず、お友達と楽しそうに走り回っていた笑顔。ああ、この子は自分の世界をきちんとつくったんだなと、じんときて、あの顔も忘れられません。保育園に入れたからには、それが彼にとって「当たり前の楽しい日常」にするよう心を砕くのが私のお仕事かな、という思いで通わせ続けました。

運動会も生活発表会も、1歳児のころは泣き喚き、私から離れず、ひっくり返って怒っていたのに、今年は、曲りなりにも競技に参加し、発表会でもきちんと役割をこなしたことに、感動でした。君は、お母さんのいないところで、こんなにがんばれるようになったんだね、と。

プラスチックのおもちゃとか、これがいまどきの普通だろうなと思えるプログラムや教室など、これから入る幼稚園とはまったく違う方針のところです。でも、ここに預けて思ったのは、やっぱりこういうのっていうのはハードよりもソフトが大事。天然素材を使っていなくたって、先生が笑顔で一生懸命接してくれて、慣れたあとは子ども自身が嫌がらずに楽しく通い、親として安心して預け続けられた、しかも自宅から徒歩3分というのは奇跡のようなありがたさだったと思います。テレビ見てなくても「オッパッピー」とか「どんだけ~」とかみんな覚えてきましたが、いいよ、いいよ。それでお友達とコミュニケーションとってくれ。

かといって、「保育園に預ければすべてがハッピー」みたいなのもちょっと違うかな、と思います。保育園に行ってるからオムツはずれが楽とか自立するとか、絶賛するほどの場所でもありません。保育園は保育園であり、それ以上でもそれ以下でもなく、やっぱり大事なのは家庭だと思います。まあ、それは、どんなにいい(といわれる)幼稚園に行かせていてもそうであり、4月から年少&年長で通うことになる今のTさんの幼稚園はすばらしくしっかりしたところですが、やっぱりそれでも家庭なのではないかな、と。とはいえ、長い時間をすごす園は大事なわけで、やっぱりどこでもいいわけではありません。幼稚園は、家庭の方針と一致したところを望みぬいて希望し、保育園はある意味で折り合いをつけたところがあるわけですが、それでも、2年間悩みもなく預けられたことに感謝です。特に、2歳になって幼児クラスになったときにいらした新しい先生に大変なつき、クラスがあがった初日に、いつもと違う部屋で大丈夫かな、どどきどきしながらつれていっただんなさんからは「A先生が気に入ったみたい。歩いてってひざに座ってた」とメールがきて二人で安堵。以後、ずっとなついていました。若い先生ですが、子どもに対するおおらかな気持ちをお持ちに見受けられ、我が家もみんなでファンでした。

だんだんお話ができるようになったTくんが「ブロックやったの」とか、「けいちゃんとあそんだの」とか、英語遊びの日は「アンディしぇんしぇーにすたんぷおした」(=~にスタンプおしてもらった)とか、時には、世にも悲しそうな顔で「でんしゃやりたかったのにとっちゃったの」(=誰かに横取りされた)とか、いろんな日常を垣間見ました。お便り帳の「三匹のこぶたごっこをしました」というお便りを見て、たずねたら、「そうでしゅ、ぼくコブタ」とか、「おしっこ間に合わなかったら先生怒る?」と聞いたら、ぶんぶんぶんと首を振ったり、なんというか、大事にされてるんだな、というのがちらりとでもわかると親は安心するものです。そうそう、毎日の連絡帳も、育児日記などつける余裕のなかったTくんにとっては貴重な記録です。しゃべったこと、遊んだことや様子など、メモ代わりに書き続けました。結果的に、彼にも記録が残せてよかったです。

もちろん、おや?と思ったこともいくつかあるのですが、結局、何がよくて何がいけないのかというのは、その子どもが成長してみないとわかりません。だから、胸にしまっておきます。まあ、実際、本当に「おや?」と思ったことはそのときにお伝えしましたが。

ともあれ、保育園、ありがとう。認証園なので、本当にまた何かあれば一時保育で預かってもらえるというのも心強いことです。この環境で育ったボクで元気に幼稚園に入園してください。Tくん、おめでとう。

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Comments

読んでいてなんだかこちらも「ほろり」としてしまいました。4月から希望により添える幼稚園に通えることとなり、心から祝福します。

Tくんとは「おなかにいる頃」会っただけですけれど、「元気に生まれて」大きくなったのですね。彼が「電車になりきっている」姿をみたいみたいと思い続けています。

Posted by: わしこ | 2008.03.28 at 07:08 AM

わしこさま、ありがとうございます。そういえば、息子はお目にかかったことがありませんでしたか。

電車になりきっているのも実はそんなに長い期間ではないのだなあと気づきました。幼稚園は空想を大切にしてくれるところなので、なるべく長いあいだ、電車でいてほしいです。bus

メッセージをいただき、うれしいです。ありがとうございました。happy01

Posted by: 鈴木宏枝 | 2008.03.28 at 11:24 PM

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