モーターサイクルダイアリーズ
美樹子ちゃんに間接的に教えてもらって名前だけは気になり、しかし、南米とか革命とかいうのは遠い話だなあと思っていたら、この前、ある学生さんに「先生がおもしろいって言ってた『モーターサイクルダイアリーズ』借りてみました。まだ見てないけど…」と言われました。「私がおもしろいって言ったのは『世界最速のインディアン』だけど…」と訂正しつつ、何かの縁かなと思って、私も見てみました。
途中から「モーターサイクル」でなくなりますが、とにかく、んー、すごい。しんとした深み、未来がまだ茫漠としているエルネスト(チェ・ゲバラ)が若き日の放浪の旅の中で、どんどん精悍になり、自己の内面を見つめ、どう生きるかの指針をしだいに定めていくさまが、その後の人生が分かっているだけに重みがありました。顔のある一人ひとりの民衆とのやりとりや、最後の滞在場所であるハンセン氏病施設での、人間として職業人としての真摯なふるまいには、ずっと目が離せず。人のために尽くしたかったエルネストの心の内と、医者としての真の力量もすごい。思いがけず、傑作を見てしまって呆然でした。男同士の人生の「つかのまの併走」も味がありました。アホなところあり、泣けるところあり。
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