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マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ

My「コーラスライン」を見たときも思いましたが、80年代の映画って、そうかさすがに20年以上経っているんだ…と、リアルタイムで見たときの輝きと、今見るときの古びた感じのギャップに、なんだか愕然とします。

でも、インゲマル少年の抱える苦しみややるせなさ、犬みたいに大人に処遇を決められ、母も犬も、なすすべなく大切なものを奪われ、日々の暮らしもドジを踏んでばかりである、子どもならではの哀愁は、現代でもぐっときます。「子どもらしさ」のある面がものすごく立体的に迫ってきます。しかし、田舎の人たちのヘンさと温かみはなんともいえず魅力的で、彼にこのような「場所」があって、本当によかった。これが逆の親戚のほうに行ってたら、彼は壊れていたでしょう。

性への目覚めやサガとの関係(サガ、すごく可愛いので見とれてしまいました)など、自分の子たちは、これからこの世界に入っていくのか、と、道の長さになんだかため息。もう、子どもの心ではこういう映画は見られません。

それにしても、「ぼくが殺したんじゃない」という叫びを、叔父さんが受け止めてくれてよかった。どんな形であれ、生きている者は死者に自責の念を感じるとか。インゲマルのような立場ならなおさらです。でも、彼のせいで何かが悪くなったのではない。彼には当たり前に愛されて生きる権利があります。都会の家で、インゲマルをどこか身体的に拒否していた母親に対し、村で、枕を並べて寝たり、干草の上でやりとりをしたり、ボクシングをしたりする「身体性」が回復されてよかったなあと思いました。血が通ってはじめて、失ったものを心に生かしつつ、次に進めます。

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