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July 2007

散策

お世話になっている先生にお目にかかり、北山の「タム・サバーイ」でおいしいタイ料理のランチをいただきました。ランチタイムめいっぱいの3時間もおしゃべりで、本当に貴重な時間でした。先生、ありがとうございました。

帰りに一乗寺に足を伸ばし、恵文社へ。みねこさんに教えていただいた店で、トムの庭に格別の思いのあるA Little House of Your Ownの古書を見つけたので、これもご縁かと購入。その他、キーツの『ローラースケートだ!』という絵本の古書も。かわいい指輪も買いました。さらに、徒歩数分のところにある葡萄ハウス家具工房は、素敵なアンティークショップでした。一目ぼれした葡萄柄の小皿6枚&大皿のセットはまとめて2,800円のめっけもの。いや、値段よりも、長く気に入って使えるものにめぐり合えたことがほくほくでした。

帰りに、地下鉄の駅から自転車で帰ったら、コケました。腕白坊主のような擦り傷を見たのはわれながら久しぶり。慣れない自転車だったことと、前かごの荷物が重かったか…。通りすがりのお姉さんが助けてくれましたが、ひざとひじに血がにじみ、少々水にしみます。

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三条通り

三条通り
IRSCL大会のオフィシャル託児サービスの「ちいさいプッテ」さんに担当としてご挨拶しに行き、そのままバギーのTくんと一緒にぷらり街散歩。四条烏丸のCocon烏丸で精華大の学生さんの絵葉書を買い、Natural Kitchen麹で比叡湯葉のあんかけごはんのランチを早めに食べました。このときTくんは寝ていたのですが、食べ終わるころに目を覚まし、不機嫌の絶好調に。久々に外で泣かれて難儀でしたが、コンビニでりんごジュースを買ったら機嫌もよくなりました。三条通りまで歩き、Sacraビルを上から下までじっくり。アブリルで糸や羊毛を、iiivkoでストーンの華奢なネックレスを買いました。それから、miel mieでお土産のはちみつを悩みながら選び、shioyaの雑貨がかわいい~とにらみつけ、マリメッコのトートバック(洋ナシ柄)に激しく心ひかれましたが、この間トートは別のを買ったばかりだったのであきらめました。三条通りはじっくりゆっくり歩くとほんとに楽しい。寺町の角でお酢ジュースを飲んで、歩いて帰りました。全部で2時間は歩き、なかなかにヘビィでしたが、楽しかったです。

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京都国際マンガミュージアム

京都国際マンガミュージアム
昨日、IRSCLの会議で京都へ。そのまま滞在です。今日の昼は、T君を自転車に乗せて、大垣書店→京都国際マンガミュージアム→新風館。旧龍池小はすごく素敵な建物でした。このまま学校として使われればなあ、とせんないことを思いました。コロコロコミック展、面白かったです。私が親しんだ作品なんて、ずいぶん初期だったんだななんて。ゲームセンター嵐とか、単行本でだけど、ハムサラダくんとか(懐)。

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はじめての創作

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お手紙大好きなTさんが、はじめて「創作」をしました。特に促したり教えたりしたわけではないのですが、絵本読みの影響なのでしょうか。(←クリックで原本?が見られます)

くまちゃんのおはなし

むかし
くまちゃんが
りんごやまに
でかけて
りんごおとろうと
おもいました
そしてかご
をしょて
りんごやま
へでかけ
ました
りんごやまにわ
りんごがいっぱい
ありました
それを19こひろ
いました
それをうちに
くまちゃんわ
もってかっえて
ゆきました

おしまい、おわり

親ばかながら、なかなかおもしろくて、だんなさんと感心しきりでした。行きて帰りし物語じゃん、なんて。

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逗子

逗子

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夕涼み会

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幼稚園が終業式、その夕方というか夜に、土手で夕涼み会がありました。去年はたしか雨で8月に延期になって、その日に私が高熱を出し、Tさんとだんなさんで行ってもらったので、私ははじめてです。1時間ほどで、盆踊り、ボランティアのお父さんたちががんばってくれての打ち上げ花火、それから水彩で作った提灯に火をともしてめいめいに解散、という感じで、とても気持ちのいい時間でした。夕涼みというには少々寒かったですが、先生方も浴衣でとても雰囲気がありました。花火も思っていたよりも本格的。昨年のTさんの甚平さん(赤)を着たTくんも、「アマヤー」と叫んでいました。

さてさて、長い夏休みのはじまりです。先日、Tさんと裏紙を使って、日めくり式の「夏休みカレンダー」をつくりました。やりたいこと、やることをあらかじめ書き込んでおきます。「おちゃ」とか「おるすばん」とか「はなびたいかい」とか。いろいろ見ていくと、「○ちゃんとあそぶ」とか「すいぞくかん」とかすでに勝手に書いてある…。算段するのは誰??

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朝顔

朝顔
5月ごろからTさんが育てていた朝顔が咲きました。本当の第一号は昨日、もっと濃いピンクの2輪でした。

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ジョイ・ラック・クラブ

Jlc数年間に『児童文学における<ふたつの世界>』でご一緒した野口摩利亜さんの論文と、ご本人からのおすすめで『ジョイ・ラック・クラブ』がずっと気になっていました。本当ならエイミー・タンの小説を読むべきなのですが、野口さんが映画もとてもいいと言っていて、ちょうどDISCUSで借りられたので、見てみました。
 中国でそれぞれに壮絶な経験をしている母世代と、アメリカ育ちの娘たち、4者4様の関係性と、そこに一本通底する「母と娘の物語」に、本当にひきつけられました。女性のおなかの中に秘められたる苦悩も希望も辛い過去も。そして、それを手渡されて、ぎこちないながらも自分の生き方を模索し、パートナーとの関係を見直し、大きな気づきを得ていく娘たちも。母の娘として、また、娘の母として、なんだかすごく思うところがありました。
 この年になっても、母の期待にこたえたい、母にほめられたい、母を失望させていないか不安…と思ってしまう私なのですが、それはある程度共通するメンタリティなのでしょうか。ジューンのことを本当に理解していたスーユアンと、母から理解されていたことを理解したジューンの場面が、胸にすとんと落ちました。スーユアンの悲劇は日本軍の侵攻にもあったわけで、そういうところもズンをきたり。最後の、母の面影をやどした姉さんたちに会う場面では、いのちと、母―娘のつながりが象徴的で、まさに言葉はいらない感じでした。姉さんたちも苦労の人生をおくってきたことでしょう。その姉さんたちと話をするために、きっとがんばって中国語を覚えたのであろうジューンの「生まれつきの」優しさを思いました。

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神様と天使様

Tさんの幼稚園は特に宗教はないのですが、大いなる存在、畏敬すべき人智をこえたものへの感覚はよく育ててくださっていて、神様、天使様、という言葉(存在)が自然に出てきます。

で、先日のキャンプのあと、帰る前の昼ごはんは、キャンプ場内の素敵カフェで、まるで野宿をした後とは思えない豪華なランチをいただきました。大人2人はデザートまでついたセットにし、デザートなしのセットを1つ頼んで子ども2人で分け、2種類のデザート計4つを4人で分けようと算段したのですが、疲れたTくんは、クリームオムライスの途中で寝てしまい、結局、デザートは3人で分けることに。だんなさんがTさんにアイスをあげ、私がケーキを1口あげました。

Tさんがいうには、「アイスクリームはフォークで食べるがよい、という天使様の声がしたの。心の中で聞こえてきたの。それからね、アイスクリームはスプーンのせなかにつけて食べるがよい、という神様の声がしたの。それで、Tちゃんは、スプーンのせなかにつけて食べることにしたんだ。昔の人はね、神様のほうが天使様より、いいことを言うと思ったでしょう。だから、神様の言うことを聞くことにしたんだね」 文字にしてしまうと面白みに欠けるかもしれませんが、たまのアイスクリームにときめきいっぱい、いかにお皿に溶けた分まで食べようかと思案したTさんはスプーンの背中にくっつけて食べたわけなのですが、天使様と神様の地位関係とのバランスも踏まえて、そんな空想をしていたとは思いもよらず、大爆笑でした。

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キャンプ

キャンプ
キャンプ
土日で那須にキャンプに来ました。私は人生二度目。カセットコンロで無事にご飯も炊き、カレーも作り、普段夕飯は小食のT君が4杯も食べました。

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ファイヤーガール

Fire 『ファイヤーガール』(トニー・アボット、代田亜香子訳、白水社、2006/2007.6) ご高著を拝受しました。白水社からのヤングアダルト向けは、好きなラインナップが多いです。

『ファイヤーガール』のタイトルになっている女の子ジェシカは、事故で大やけどを負い、皮膚移植の検査・手術・治療を繰り返しています。治療施設が変わると引越し・転校。学校も治療優先なので、欠席も早退も多いです。 

主人公はトム・ベンダー。カトリックの私立中学に通っていて、クラスでも目立たないタイプです。クラスの優等生で人間的な魅力もあるコートニーに恋心をいだいていて、かわいいほど。しかし、彼の頭の中では、マンガやお話を元にした空想がいろいろ渦をまいています。絶体絶命のピンチから、自分だけの「小さな必殺技(…というと語弊がありますが、『ほんのちっぽけで安っぽくて、ほかの人が考えもつかないような力』〔p.110〕)」を駆使してコートニーを助けることを夢想したり。怪力の小指とか、ものすごく早くスキップできるとか、この空想は、けっこう笑えます。

ジェシカがトムの学校に転入してきてから、また次の病院に行くために転校するまで、ほんの数週間。大やけどを負って、モンスターのようになった冷たく、熱く、かさかさの皮膚のジェシカは、クラスの中で居場所なく、クラスメイトも、ジェシカをどう受け入れたらいいのか分かりません。「たまたま」ジェシカの隣の席で家も近かったトムは、意思に反してジェシカとかかわることになり、しかし、彼は大汗をかきながらも逃げませんでした。宿題を届けに行く、お祈りのときに手をつなぐ。けっしてかっこよくはない、やさしくしようなんて偽善ぶった気持ちはなく、本当に不恰好な自分のまま、ジェシカを恐ろしいとすら思う気持ちに偽りなく、でも、トムは、自分にできることはしようと考えます。

ジェシカという少女の抱える、傷というにはあまりにも大きな喪失は、経緯は違いますが、先日の『14才焼身自殺日記』にも通じるものがありました。しかし、ジェシカの場合は、あまりに不当に人生が奪われていること、彼女の物語がややも一方的であることに、少し不満も感じました。両親との関係は本当はどうなのだろう、美しかったジェシカ、花のようなジェシカの「現在」は、通過されるべきものではない、と思ったのは、私が女性だからでしょうか。

それはそれとして、トム・ベンダーがジェシカのいる数週間の中で、自己完結していた空想を表に出し、それと同時に、外からの空気も取り入れるようになったこと、マンガに影響されつつ、十分オリジナリティあふれた空想のおもしろさ、しかし、どこにでもいそうな平凡な中学生の、彼の人生なりの「大きな珠」の描き方は実感がこもっていて、ああ、大多数の中学生の男の子って、こんな感じかもしれない、と思いました。

いや、通過したのではないかもしれません。ジェシカは去ったけれど、「何か」を残していった。また、さまざまな学校に通わざるを得ない中でも、コートニーが言うように、トムとのわずかなかかわりの中で「好きの感情(恋愛的な意味ではなく)」をもてたことを否定したら、ジェシカに失礼でしょう。まだその意味は先にならないと分からないけれど、「何か」ではあるもの。たぶん、それがひとしく「教育」「学び」であると思いますが、ジェシカが通過されたと思うのは、逆に私の側のジェシカへの過小評価かもしれません。そういう、主人公たち自身がしたり顔にその意味を言うことなどできない経験をていねいにすくえるのが、YAの魅力だな、ということを改めて思いました。

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