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イヤー オブ ノーレイン

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『イヤー オブ ノーレイン ―内戦のスーダンを生きのびて』 アリス・ミード/横手美紀訳、すずき出版、2005.1.28 (Year of No Rain, Alice Meed, 2003)

「雨は3年降っていない。戦争は15年も続いている…ぼくたちは明日まで生きられるのか!?」。 

 すずき出版の海外児童文学シリーズの3冊目。
 児童文学をやっていると、どんな恵まれた(ように見える)子どもも、社会・共同体でのアイデンティティの模索、心の変化、性、ドラッグや暴力などの社会環境などを「生きのびて」いるように見えて、そしてそれが様々な読者のこころに触れる普遍性・共通性を持っているように思えて(=児童文学の底力)、「生きのびる」という言葉をつい多用してしまう。もちろん、たまたま多用してしまうのであって、それぞれがそれぞれのサバイバルであることは、たしかにたしかだと思うのだけど、スーダンを舞台にしたこの本や、同シリーズの2冊目の『イクバルの闘い』を見ると、観念的なそれではなく、本当にいのちをかけて生きる子どもがフィクション化されて読めることの意味を、改めて強く思う。そして、そこで児童文学がどう現実にコミットするかという問題も。

 

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