« November 2004 | Main | January 2005 »

December 2004

大晦日

昨日は私の親を呼んで手巻き寿司でパーティ。今日はこまごまと歳末の買出しに行ったら、雪がみぞれに変わっていく。寒い。けれど、しんと寒い、ぴりっと寒い、こういう冬が好き。
 ほとんど投売りになっていた花屋さんでいくつか花束を買い、自己流でアレンジしてみた。大きく見えるけれど、マスは、以前に結婚式でもらった一合のものだから、ちんまりと小さい。5号サイズの鏡餅の隣でぴったりだ。センスある?と何度もパートナーに聞いてみたりして。

 そうそう、今年は少しずつだけどアレンジメントを習い始めて、楽しかったな。
 パートナーは、今日、初めてホームベーカリーでのパン焼きにトライ。冷蔵庫や冷凍庫や乾物がいまいち年内に減らなかったので、昨日、天然生活を見ながら私が作ったオレンジピール(というかほとんどマーマレードみたい)をまぜこんで。

 穏やかな年越しになりそうなあと数時間。どうぞ、皆様、よいお年をお迎えくださいますように。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

IRSCL会議

 ウィルあいちで行われた2007IRSCLinJapanの会議に参加した。ひかりの特割を取って11時過ぎに着き、お昼はお誘いしてきしめんをご一緒させてもらい、その後移動。1時から5時まで、休憩1回でみっちりミーティングだった。3月にあるプレ会議と2007年の議題とで、時間はぎりぎりだったが、やはりMLだけでは話し合えないことが多数ある。もう、次は3月のプレコン本番だ。
 私は3月は発表者だが、1月中に原稿を作って、インストールもしてあるpower pointの資料づくりにもさっさと取り掛かろうと決心した。アブストラクトなどが出揃ったら、一応私が管理している2007IRSCLサイトも、更新する予定。
 夜は川端先生が取ってくださっていたイタリア料理屋さんで7人でお食事。ある意味で、諸先生方に人生相談に乗っていただいたりしつつ、来年の抱負を考える。お食事は、ボリュームたっぷりでびっくりだった。ソテーした牡蠣を乗せたリゾットも2種類のピザもおいしかった。イタリアンのわりにあまりこってりしていなくて、水菜などの野菜もふんだんに使われていた。

 今回はホテルを取ったので、2人でタクシーで栄に戻りチェックイン。その後、持参の『ヒットラーのむすめ』をおもしろく読んだ。全体主義やホロコーストや家族の問題に目覚めていくマークがキモなのだろうが、個人的には枠の中の枠の構造や、ネタバレになるが、「アンナのグランマの顔には赤あざが?」というエンディングの部分をおもしろく読んだ。次の日、モーニングコーヒーをご一緒しながら、その話もしたのだが、「オーストラリアからこういう作品が出てきたことも興味深い」とのこと。同感。

 29日は多治見に足を伸ばし、Book Galleryトムの庭を訪れる。私の第三の場所だ。月岡さんに車で迎えに来て下って、お店を見た後、私と入れ違いで東京に行ってらしたみねこさんと3人で魯庵という雰囲気のある店で、すんごいおいしくてボリュームたっぷりのフレンチをごちそうになった。感激。来年のことや絵本のことや母娘関係のことなどをおしゃべりして時間を忘れて2時間。夕方ごろ帰るかなーと伝えていたパートナーから携帯に電話がかかってきたときは、「うん、まだ多治見でランチを楽しんでるの」と(^^;
 お店にはこみちなばなさんの素敵なミニギャラリーがあって、私は初めて見る絵だったが、すごくひきつけられた。いずれ、子ども部屋にさりげなくこの絵を飾りたい。また、サブダをはじめとするポップアップ絵本にも、お店は力を入れているよう。今年のクリスマス&バースディプレゼントにはありがたくもRaggedy Ann and Andy and the Camel With the Wrinkled Knees: A Classic Collectible Pop-Upをいただいたのだが、この工芸品的絵本の可能性世界は、ほんとに奥が深そうだ。

 新書を読みながら、帰りは新横浜で降り、パートナーに迎えに来てもらう。6時半に新幹線が着いて、駅から駐車場までけっこうあったにもかかわらず、家に7時過ぎには着いて、近さがうれしかった。車で来てもらえるんだったら、こっちの方が早くていいなあ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

高校ラグビー1回戦

 年賀状を書きながら、そろそろ何かの季節だったなぁと、高校ラグビーのことを思い出す。J-Skyでは全試合を放送してくれるとのことで、早速つけて、2試合見る。だいたい1回戦だと圧勝パターンが多いけれど、最後の試合に出てきた島根の江の川と東京第一の本郷は、おもしろい試合をしてくれた。
 本郷ペースで試合を進め、かなりリードしたところで、江の川も地力を発揮。じりじり追いつく。後半29分(高校は30分ハーフなのでほぼ終わりの時間帯)で35-36と試合をひっくり返し、そのままノーサイドと思われたのだが、数分のロスタイムの間に、本郷がよくボールを継続し、一瞬のすきをついて70mほども独走して逆転のトライ。本郷が42-36で勝った。思わず「走れ!走れ!」と絶叫。一応地元応援ということで。
 いやぁ、単純に試合としておもしろかった。高校ラグビーって、高校野球と似てて、かなりドラマチックにいろんなことが起きたり、集中を持続するのが難しいからかなりあからさまに攻守が分かるので、社会人やワールドカップや大学を見るのとはまた違ったおもしろさがある。
 ちなみに本郷のキッカーくんの名前は「雷太」。いまどき珍しいと思ったら、苗字が「平」。たいららいたで回文ですか。お父さんお母さん、ナイス。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

birthday

 ○回目の誕生日。で、横浜の赤レンガ倉庫に3人で遊びに行った。車で行けばいいものを(事実、意外にも駐車場もみなとみらい周辺の道も、とてもすいていた)がんばって電車で行ったら、妙にくたくたになってしまった。
 簡単中華でランチをして、私の好きなアンティークや雑貨の店を見てまわる。unicoでは誕生日に行くと200円のカタログをプレゼントしてもらえる。
 馬車道アイスをおいしく食べ、Tさんはパートナーと半分ずつする予定が「さむーい」といいながら、ひとりで全部食べていた。コスモワールドで少し遊ばせる間、私はひとやすみ。その後、クイーンズイーストに戻って、natural plentyでつごう46点のお買い上げをした。足りない小皿やデザートにも使えそうな厚手ガラスのミニコップ、一人用の土鍋など、重かった。土鍋は、よその人がかごに入れているのを見て私も探し、レジに並んでいたら、また別な人が「土鍋なんてあるんだ」と探しはじめていた。
 帰宅したのは夕方だったが、それからパートナーに買い物に行ってもらい、あらかじめ買ってあった4人用くらいの中抜き鳥に栗とたまねぎときのことごはんと牛ミンチをバターで炒め合わせたものをスタッフィングし、串でぐるぐる焼いてディナーに。パンと鳥。以上! でもおいしかったし、残った肉もこそげて、パートナーが次の日、おいしいグラタンに仕立ててくれた。

 自分では絶対買わない優雅な日用品をプレゼントしてもらい、疲れたけれども、楽しい一日。年に一度の素敵な日。お誕生日、ありがとう。

 世間ではクリスマスでもあるということで、朝はサンタ来訪イベント。キッチンにずっとつるしてあった、emi先生にいただいた大きな靴下の中に、サンタさんがTさんに入れてくれたのは、アンパンマンの傘とおしぼりセット。カードつき。

そしたら、サンタさんはいつもいい子にしている私のところにも来てくれた。感激。

 サンタさんは、いつもいい子にしているはずのパートナーのところにはなぜか来なかったのだが、きっとお正月にヨンタさんが来るよ、とフォロー。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

クリスマス

風邪は気合で治した。
 久々に5組全員集合でクリスマス会をする。12時に予約をしていた気兼ねない近所のカフェでランチを食べ(うちは、ミートソースの大盛りを二人でシェア。Tさんは、普段と違って友達はいるし、その友達は比較的自由にはしゃいでいるし、店内に大きなクリスマスツリーはあるしで心奪われ、実にゆっくりペースだったが、盛った分だけは完食)、その後みんなでうちに来て、デザートだけでパーティ開催。
 私はフルーツポンチと稲田多佳子レシピの2種類のマフィンを焼き、ソフトドリンクを準備。メグちゃんがスパークリングワインとロイズ風の生チョコを、ナツヨちゃんがきれいにラッピングしたパウンドケーキを、ミチルちゃんが大麦こがしのサブレとダクワースを、カズエちゃんがすばらしいイチゴのケーキを持ってきてくれた。


 今日はお酒は最初の乾杯だけで、食べて遊ばせてしゃべっていた。もうすぐ引っ越してしまうミチルちゃんの話を聞いたり、うちが行き始めたリトミックの話をしたり。
 プレゼント交換では、Tさん大喜びのおままごとグッズ(おこさまランチのおもちゃ)が当たる。


 去年もうちでクリスマス会をやったときは、プレゼントを中央に置いて、せえので1歳児を放ち、好きなものを選ばせた。今年は番号をひいてくじ引き式。なのに、うちはカズエちゃんセレクトが当たり、うちのはミチルちゃんちに行き、という組み合わせがまったく去年と同じことが分かり、びっくり。4×3×2×1=24、24×24=576、で1/576の確率かしら? なんにせよ、なぜかその子にぴったりのものが行くのがおもしろい。カイくんはおもちゃのギターが当たり、さっそくギター侍の真似。というか、私はこのコメディアンを知らないのだけど…。

 Tさんは、最後、おもちゃを抱いたまま、みんなが帰り支度をしている最中に私のひざで寝てしまい、結局お風呂も歯磨きもしていない。めいっぱい遊んで、楽しかったことだろう。でも、午後に食べたのは、果物とケーキとお菓子だけだ。うーむ。

 パートナーが、会社の帰りに紀伊国屋でシュトーレンを買ってきてくれたので、それは保存用にして、スパークリングワインとケーキの残りだけおいしくいただく。それから、サンタになる。サンタからの手紙を書き、emi先生にいただいた大靴下にプレゼントを入れる。いいなあ、楽しいなあ、サンタ業。Tさんと、寝る前に靴下の準備をして、「あと1つ寝て起きたら、いい子のTちゃんにサンタが来るよ」とかそういう話をできなかったことだけが残念だ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

鈴木出版の海外児童文学シリーズ

 「この地球を生きる子どもたち」という副題のついた鈴木出版の海外児童文学シリーズの刊行が始まった。絵本を中心に出版してきた出版社が、10代の読者に向けて「なぜ人は生きているのか、生き抜かなければいけないのか。生きるということを真剣に考えて欲しい」と考えるきっかけになる本を手渡そうとしている。
 ファンタジーはすっかり定着したが、一方で、いわゆるリアリズムの作品の「考えさせる」おもしろさも、バラエティに富んでいってほしいから、こういう意欲的な企画は歓迎!

オーストラリアの作品:
『ヒットラーのむすめ』(ジャッキー・フレンチ作/さくまゆみこ訳、すずき出版、2004年12月8日)
Hitler's daughter, Jackie French, 1999.)

もし自分がヒットラーの子どもだったら、戦争を止められたのだろうか?

イタリアの作品:
『イクバルの闘い』(フランチェスコ・ダダモ/荒瀬ゆみこ訳、すずき出版、2004年12月8日)
Storia di Iqbal, Francesco D'Adamo, 2001.)

児童労働の現実に敢然と立ち向かった少年イクバル・マシーの感動の物語

 10代対象だが、小学校高学年くらいから読めそう。英語圏以外の国が多く取り上げられているのもおもしろく、声高に感動、生きる、といわずとも、きっと静かに何かを喚起させる力があるのではないか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

病気の母

Tさんはなんとか買い物に行けるくらいに元気になり、鼻水と咳ときどきくらいになったが、次は私にきた。移ったか、日曜日に一人でTOCのアカチャンホンポにサンタ買出しに出かけたのがたたったか、2日前に喉が痛くなり、それが引き、今は鼻水・鼻づまりで頭がぼーっとする。
 パートナーを見送った後、Tさんと午前中一緒に寝ようと思ったら、お腹がすいたというので、簡単チーズトーストを作り、「悪いけどこれ食べて、食べ終わったらねんねしにきてね」と言ったら、その通りにしてくれて二人で3時間寝た。個食にさせてすまんかったがありがたかった。で、あとで見たらお皿も流しに入れてあったので、ほめたら照れた。Tさん、私の頭をかき抱いてなでてほおずりして抱きしめてくれる。これって、私がやってることのまねかも。大事にされて、うれしいよ。
 今年もあと10日とか読んであせりまくっている。ほんと、風邪ひいてる場合じゃないのだけど。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

情報

 白百合女子大学で、2005年1月8日(土)に同日開催で講演会が2つ催されます。Food for Thoughtプロジェクトは私がスタッフで関わっています。怪異研究会は「怪異」をテーマにこれまでアダム・カバット氏や佐々木田鶴子氏をお招きして3回の興味深い講演会が開かれてきました。
 ぜひ、お誘いあわせの上、おはこびください。

■Food for Thought(思考の糧)プロジェクト主催 児童文化研究センター第41回研究会
<東理夫氏 講演会>「アメリカ食の不思議と面白さ」
日時:2005年1月8日(土) 13:00~15:00
場所:白百合女子大学 2号館 地下 2008教室
参加費:無料(事前申込の必要はありません。会場に直接お越しください。)
問合せ:白百合女子大学 児童文化研究センター 
      03-3326-7994 (12月21日~1月10日は冬期休暇のため閉室いたします)
      または food_shirayuri@yahoogroups.jp まで

東理夫(ひがし・みちお)氏 (作家・エッセイスト)
 1941年生まれ。両親がカナダで生まれ育った日系二世のため、幼い頃からアメリカやカナダの文化に親しむ。音楽評論、ミステリー評論を経て、1985年に、私立探偵スペンサーのシリーズに登場する料理を解説した『スペンサーの料理』(早川書房)で作家デビュー。アメリカ大衆文化、カントリー音楽などをテーマに、広く執筆活動を続けている。
 <食>から見た地域文化に関心が高く、代表的な作品に、『クックブックに見るアメリカ食の謎』(東京創元社)、『ミステリ亭の献立帖』(晶文社)、『トマトの味噌汁―食べ物大好きエッセイ』(光文社文庫)、『ケンタッキー・バーボン紀行』 (東京書籍)、『スペインは味な国』(新潮社)などがある。NHKの番組「男の料理」でホスト役をつとめた経験があるほか、カクテルにまつわるエッセイを日経新聞に連載。NPO法人「良い食材を伝える会」の理事もつとめている。

--------------------------------------------------------------
■白百合怪異研究会 第四怪講演会
<神宮輝夫氏講演会> 「『フランケンシュタイン』について」
日時:2005年1月8日(土)15:30~17:30
場所:白百合女子大学 2号館地下1階 2008教室
対象:在校生、卒業生、一般
参加費:無料
参加方法:事前の参加申し込みをお願いします。(当日参加も受付ます)
以下のアドレスに、お名前、学年(在校生)、所属(卒業生、一般)を明記したメー ルをお送りください。
宛先:koi4kaijing@yahoogroups.jp
問合せ:上記アドレスにお願いします。
--------------------------------------------------------------
◇Food for Thought(思考の糧)プロジェクト&白百合怪異研究会 合同懇親会
日時:2005年1月8日(土) 18:00~21:00
会場:ウェイウェイ台所 仙川店 調布市仙川町1-15-4-1F 03-3305-1837
参加費:3000円(在校生) 4000円(卒業生・一般)
参加方法:事前の参加申し込みが必要です。当日受付は、会場の関係でお断りすることがございますので、ご了承ください。
下記アドレスに、2005年1月6日(木)23:00までにお名前、学年(在校生)、所属(卒業生、一般)を明記したメールをご送信ください。
問合せ:koi4kaijing@yahoogroups.jp

| | Comments (0) | TrackBack (0)

タイの子どもの本

 授業の後、川端先生のお友達で、タイの子どもの本研究の第一人者、竹内より子さんのお宅にぞろぞろおじゃまして、タイの子どもの本や絵本をたくさん見せていただいた。2年前まで、8年間の駐在の間に、子ども図書館を作り(バンコク日本人学校は日本人学校の中で世界一規模の大きい全校生徒2000人)、また、タイの子どもたちに移動図書館や図書館のブックトークなどで本のおもしろさを広める活動をなさってきた。大きなかぶや五味太郎の絵本の大型化やパネルシアター化などの写真も、いずこも同じ、観客の子どもを魅了する素敵な手仕事だった。こういうものを企画するとき、駐在されている奥様に、手先が器用だったり、造形の心得があったりする方が必ずいらっしゃるとのことで、日本人奥様のもつポテンシャルは(日本にいても感じるけれど)すごい。

 タイ語に翻訳されたハリー・ポッターや『指輪物語』、日本の絵本(『100万回生きたねこ』や『わたしのワンピース』など)、また、タイ発の絵本もたくさんで、いろいろな背景のお話を伺いながら、お茶までいただきながら、ビデオも見せていただきながら、あっという間の時間をすごした。タイでは子どもの本はまだ「親が買ってあげる高価なもの」だから、親が「付録のようなものがついていないと納得しない」ので、たとえば『わたしのワンピース』には日本版にはない着せ替え人形がついていたり、『指輪物語』の表紙には指輪がついていたりする。タイ産の絵本は発展途上のようだが(竹内さんは、「カエル跳び成長をしている国なので、段階を踏むのではなく、絵本や活字の文化が成熟しきれないうちに、インターネットもビデオもゲームも一度に流れ込んできている」とおっしゃっていた)、女の子の妙に色っぽい描かれ方や、「かわいい」子どもの顔の絵など、好まれる図像が興味深かった。欧米の絵本より、「かわいい」日本の絵本のほうが好まれるとか。なるほど。

 個人的にはタイは、父の赴任先でもあり、子ども時代に相当日数、滞在していたし、高校生のときには「高校生の翼」で山岳民族の村やクロントイスラムを見学したり、単に旅行にも行ったことがある、思い入れのある国で、タイ料理も大好き。子どもの頃、タイの子どもの本には全然触れなかったけれど、改めてこういうところで見せていただいて、バンコクのなんともいえない匂いや空気やいろんな思い出が思い出された。絵本に『ソムタムをつくろう』というのがあったけれど、パパイヤの大衆的なあのおいしいサラダ。ビデオでは、「ソムタムはからくてすっぱくておいしいね」というセリフで読み聞かせされていた。
 タイで、日本発の絵本が子どもたちを楽しませ、また、マイペンライの土地柄でゆっくりゆっくりかもしれないけれど国内の作家や絵本作家が育っていることはいいな、と思った。修士の同期だったマユリーとは音信不通になってしまったけれど、出版文化にかかわり続けているだろうか。
 竹内さんの先生が訳されたという大人向けの短編集『インモラル・アンリアル』も興味のあるところ。

 竹内さん、どうもありがとうございました。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

農場の少年

 川端先生の授業でプチ発表だったので、ワイルダーの「小さな家」シリーズを取り上げた。「<食>のおいしそうな」いう枕詞ならローラの子ども時代!と思いこんでいたのだが、複数の方に、「『農場の少年』はほんとにおいしそうなものばかりよね」といわれて、あれれそうだっけ、と『農場の少年』だけ読み返す。
 シリーズの中で、この作品もとても好きなのだが、子どもの頃愛読していたときも今も、印象に残っているのは、アルマンゾが2頭の子牛を辛抱強く馴らしたり、ミルク仕立てのかぼちゃを育てて1等賞を取ったり、子馬のスターライトに魅了されたりする場面だ。だが、読み返してみると、たしかにそれを彩るのはまことに豊かな農場主の食卓だった。学校のお弁当には身がたっぷりのアップルパイ、夕食後にはリンゴジュースとポップコーンを食べ放題、冬場に切り出しておいた氷を使って、暑い夏にもエッグノッグやアイスクリームが食べられる。
 一方、私が「おいしそう」という印象でもってコミットしていたローラの子ども時代は、食生活的には実は豊かではなかった。でも、ローラは、料理や食物の獲得に大きくかかわる少女時代をすごしているから、その「楽しい子ども時代」を見るとき、料理もまた輝いて見える(それは、あんなにおいしそうな食事をスルーして、私がアルマンゾの視点そのもので農場の仕事を楽しむのと同質の読み経験である)。

 土地に定着した信用ある農場主ワイルダー家(貨幣経済が入り込み、余剰な<食>は売り物になっている)と放浪の開拓者インガルス家(自給自足の暮らしで、現金を「使う」側である)の違いか、あるいは、作者は同じだけど男女で微妙に書き換えたローラ・インガルス・ワイルダーのジェンダー観があったのか。
 気づいたのは、すごくおいしそうな肉やパイやお菓子を、たいていの場合、アルマンゾは食べ物対ボクの関係を、ひとりで堪能していること。一方、インガルス家のローラは、たとえ「子どもはしゃべってはいけない」から黙っていたとしても、食卓という場にしっかりと入り込んでいる。インガルス家にあるのは、自給自足の暮らしの中で「糧を分かち合う場」としての食卓だ。――これは、少女小説のおもしろさにも通じる部分がある。「アンとローラ」は、時代も文化も異なるのに、ある特定の文化の中で並列して語られることがあるのだが、二者の併置も、「食卓の輪」から考えると納得できるから。たとえば、アンではkindred spiritsたちの集いはお茶会を介してであり、また、<食>の成功や失敗を通じて、アンは「人の輪」を広げていく。同様に、さつまいもとチキンだけのクリスマスの食卓に招かれたエドワーズさんとインガルス一家のなんと楽しく幸せそうなこと。
 
 この前、プロジェクトのときに西村さんがお話してくれたのは、ローラの子ども時代の<食>が、アメリカ開拓民のサバイバルのモチーフであるのに対し、アルマンゾのそれは、アメリカの文化としての<食>を伝えようとしているのではないかということ。たしかに、ローラの場合以上に、7月4日、感謝祭、クリスマスなど節目節目の<食>に、『農場の少年』はたくさんのページを使っている。なるほど。
 川端先生からは、ローラの物質的には貧しい食事が、家族の協力や暖かい家庭の雰囲気によって本当に魅力あるものと映るほどに、読者である私たちの側の「食」が満たされたから、この作品は受け入れられたのではないかというコメントをいただいた。

 しかし、ローラの母さんのキャロラインも、アルマンゾのお母さんも、とても人間業とは思えない、無から有を創り出す手の持ち主だ、と圧倒されっぱなしだった。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

病気の子

木曜のディズニーランド、金曜には京都のパートナーお母様が遊びに来てくれての大はしゃぎ、土曜は公園のはしご、日曜は私の父が今年参加した「第九」を見に行く……と思い当たる節はたくさんあるが、Tさんが風邪をひいた。だいたい1シーズンに1回くらいは風邪をひくけれど、重病にはならないし、インフルエンザではない。が、今回は治りが遅く、月曜日に小児科に行ったけれど、なかなか咳・鼻水がとまらず、今日も微熱が続いている。食欲もなし。せいぜい果物とコーンフレーク程度。解熱のドライシロップを飲まないと熱もぐっと上がるので、薬で抑えているだけか。
 以前からのかゆみは、2件目の皮膚科に行くと、とびひではなく湿疹といわれてステロイド剤が出た。微妙に心配なので、今回、ついでに小児科で聞いたら、かゆみ止めのクリームが出た。顔はすっかりきれいになっているし、あと、乾いたぷちぷちした湿疹が手足に少し残っているだけなので、最終的にこのクリームに。でも、今度何か皮膚科の症状が出たら、友達がおすすめしてくれた、電車で行く皮膚科に行こうと思う。
 普段の活動力の9割減で、単純にかわいそうだ。はやくよくなぁれ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

気になるもの

 以前に、光村図書出版の平成18年度用中学校国語の教科書に載る読書案内(1作品につき80字くらい)を書かせていただき、今回、その教科書のパンフレット用の文章執筆を一部担当した。教科書に収録されている「五重塔はなぜ倒れないか」という説明文と、森鴎外の「高瀬舟」についてのリード文だったが、「高瀬舟」は改めて読んで、こんな話だったかと再確認。このご時世になって、逆に喜助の心境に共感するひとも多いのではないかと思ってしまった。弟殺しをめぐる鋭い問いかけはいまだに新鮮。reluctant readersも本の虫もひとしく読む教科書という文芸媒体の影響力を想像して感じ入ったり、自分が経験してきた教室の風景が思い浮かんだりするようなお仕事で、ありがとうございました。

 来年のお正月に公開の「ネバーランド」が見たい。ピーター・パンの世界そのものではなく、バリとデイヴィズ家の少年たちとの関係にスポットが当たるというのはとても興味深いストーリーだ。そう、おもしろいのはピーターのイメージ化ではなく、バリそのひと。
 同じくジョニー・デップが出ているCharlie and the Chocolate Factoryも貴子さんに教えていただいた。有名なダールの『チョコレート工場の秘密』だが、予告編を見る限り、おお、ぜひ見てみたい。私は、ダールの毒に笑えずに胸を痛めてしまう子どもだったのだが、おとなになってから(大学院に入ってから)そのおもしろさを発見した。来年6月に(たぶん)アメリカで公開で日本はその後だから、相当先になるだろうけれど、要チェック。
 あと、ディズニーのナルニアも、どおなっていくのだろう。 
 ミュージカルの方は、院生の方に教えていただいた、この時期限定という、ロンドンでやっている「メアリー・ポピンズ」を、機会があれば見てみたい。原作も映画も有名で、なおかつそれを舞台化するとどんな風になるんだろう。思い出すのは昔見たキャラメルボックスの「広くてすてきな宇宙じゃないか」だ。これはミュージカルではなく、ブラッドベリの「歌おう、感電するほどの喜びを!」をベースに舞台化したものだが、アンドロイドの子守おばあちゃんが、まんま、メアリー・ポピンズだった。大森美紀子の丸顔までよく覚えている。
 さらに、ミュージカルといえば、四季の「エビータ」はどうなんだろう。とばさんは見に行くのかな?

 白水社の編集の方からうれしいメールをいただきました。ありがとうございます。
 その前に教えていただいたのだが、『黄色い本』がフランスで翻訳出版されたそう。フランス語は皆目分からないけれど、フランスの読者の反応がすごく気になる。この感情って、逆もまたありで、たくさんたくさん日本で翻訳出版されている海外の文学/児童文学がどう読まれているかに、あちらの方は興味を持つことが多い。が、本の受け止め方ってひとさまざまだから、「私はこう読みました」という、<私>の批評と、せいぜいネットなどで文字化されているレビューを提示するくらいしかできない(その時点でバリアやふるいがかかっている)。『黄色い本』とフランスの読み手の相互交流も、若い読者、年長の読者、マンガに親しんでいるひと、そうでないひと、いろんな受けとめられ方があって、逆に、おもしろさは「言い切れない」部分にあるのだろうと思う。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

泳げ! 6号

oyoge6

 押川理佐さん、丸谷仁美さんが発行されている文芸同人誌「泳げ!」の6号を読ませていただいた。

◇生活かかってまッセイ ―私と運転免許― 「仮免の告白」 ◇知の冒険者たち ~日本文学の暁闇をめざして~ 第7回 金原ひとみ氏に挑む ◇おひるねのときによむ おはなしシリーズ2 「ねこのいるほいくえん」 ◇連載小説 「デタリでお騒がせ」

 すましたところがなく、ものを書くことが好きの気持ちと、おこたのようなのんびりした感じが伝わってくる。教習所での免許取得話は、ひとの倍の時間とお金をかけて免許をとった私にとって、ものすごい親近感があるユーモラスなエッセイだった。私はたぶん、今も縦列駐車はできない。「ミラーを見て」といわれてミラーを見たけど、ミラーで何を見るのか分かっていなかった教習所時代だった。ま、それでもなんとか運転しているし、苦手意識があるぶん慎重というのは利点かも。利点か?
 さくらんぼほいくえんに「猫の手も借りたい」からやってきた新任の、猫のとらじまおれんじ・ひげひげまる先生の登場する幼年童話も、子どもレベルな素のねこがいい味を出している。

 購読希望は押川理佐さんまで。年に1~2回発行、送料込みで500円。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ディズニーランド

 7月からずっと毎日午前様で休日出勤も山ほどしていたパートナーの仕事が一段落したので、今年初めての有休を使ってディズニーランドに行ってきた。連れていくのはもっと先のつもりだったが、Tさんは、数ヶ月前からディズニーのビデオ(アニメではなくディズニーランドの映像+歌)を私の親のところで見ていて「Tちゃん、ミッキーマウスいきたいな。」といい続けていたので。私の親が連れていこうとしたら「おとうさんとおかあさんとTちゃんといくの」と言ったらしい。
 何年ぶりだ? 8年くらい? 10周年とか騒いでいたときに来て、その後に1回くらいかしら。まだディズニーシーは未知の領域だ。

 8時に家を出て、なんだかんだで入場したのは9時半。首都高を降りてからの道がどうもややこしく、私は、一度ひとりで連れてこようかと思ったこともあったのだが、来なくてよかった。寒い平日だったが、小さい子がたくさん。幼稚園…はともかく小学生も家族のレジャーが優先される時代なのね。

 Tさん向けのアトラクションはだいたいファンタジーランドなので、まっすぐそこに向かい、「プーさんのハニーハント」のファストパスを取る。並び時間の少ないものということで、「イッツ・ア・スモール・ワールド」に行き、とても喜ぶ。この歌はよく歌っているし、いつも行く公園に昼間だけ来る巡回パン屋のお知らせソングでもあるので。続いて「メリー・ゴーラウンド」に乗り、これもご機嫌。それから「ダンボ!」というので30分待ちに並んだが、Tさん、途中でお腹がすき、さらに「見えているのに乗れない」ストレスでかなりご機嫌斜めに。なんとかなだめ、私と乗るが、ピンクのダンボが良かったのに黄色だった、と乗り物の上で大泣きして私は汗をかいた。出発してしまえば楽しく、ちょうどパレードも始まったので、上から手を振って機嫌が直った。パートナーはそれまで一緒に並んでいたのだが、一回にはける人数が少ない中でたくさんの人が待っているので、譲ってビデオを撮ることに。
 ダンボから降りて、クリスマス・パレードを追いかけて見る。肩車すれば普通に見られるくらいだったので、それほど混んでいなかったのかな。そのままウェスタンランドに行き、「リバーランド鉄道」に乗った。降りたところでごはんにしようかとクリッター・カントリーに行ったが、目当ての「グランマ・サラのキッチン」はけっこうな列で、その間にTさんは「お腹がすいた」の号泣になってしまい、私が並んでいる間、パートナーが走り回って気をまぎらわせたりして、彼もかなり疲れていた。その間に「スプラッシュ・マウンテン」のファストパスを取る。
 数十分待ってご飯にありつく。クリスマスなセットにしようかと思ったけど、結局普通のセットメニューに。味も普通。豚肉とリンゴの組み合わせはアメリカ南部風でヒントになった。カントリーケーキは小さいホールで出てくるのでかなりボリュームがあり、3人で分けてちょうどいいくらいだった。
 お腹が満たされたらがぜん元気になる子ども。ところが「スプラッシュ・マウンテン」は3歳未満は乗れず、しかも、「この線に身長が足りない子はだめよ」の線からも程遠く(90cmはあると思っていたのだが、まだまだ小さかった。そういえば、今年の冬も、多少小さいけれどまだ80サイズが着られるものなー、Tさん)、パスは他の人に譲った。
 やがて、そろそろプーさんの時間なので、ファンタジーランドに戻り、「アリスのティーパーティ」に乗り、Tさん大喜び。私はぐるぐる系は苦手なので遠慮した。「ミッキーマウスレビュー」を見てから「プーさんのハニーハント」へ。ファストパス、おそるべし。ほんとにおもての長蛇をスルーして入れた。ハニーハントは初めて乗ったが、なんだかすごいなーと思っているうちに終わり。夢オチ? どっちかというと私は、外の「本の中」なイメージの部分が好きだ。
 続いてトゥーンタウンへ。こちらも、「ドナルドのはずむ家」は3才未満でNG。Tさんとパートナーが、船の家やチップとデールのツリーハウスで遊ぶあいだ、私だけ30分別行動にしてお土産を買った。さっき吸い込まれそうになったプーさんのお土産店にもどんなものが売っているのか見に行ったが、結局買ったのはトゥーンタウンのお店で普通のクッキーをいくつかのみ。やがて、午前に見たのと同じクリスマス・パレードが再び始まったので、そちらに移動する。レジャーシートを敷いて待機しているひとがいっぱいいたが、ラッキーなことに、ちょうど横断できないように通路をふさぐ寸前の場所に着いて、一番前で見ることができた。私は、あとでもいちど見せるべく、一生懸命ビデオをとる。サンタやトナカイ、キャラクターにクリスマスツリーなどなどなどなど。
 パレードが終わり、いい加減疲れたし、この寒空にうっかりコートを着てこなかったパートナーが凍えそうだったので、お茶をする。最後に「カリブの海賊」に乗るが、Tさんは怖かったみたいで「これやだ、おりる」。でも、おりるわけにもいかないので、そのままじーっとすごし、後味悪かったかなーともう一度「イッツ・ア・スモール・ワールド」に連れていったら、乗る寸前に力尽きて寝てしまった。
 友達にお土産のクッキーを余分に買い、車に乗せるところで起きた。「ディズニーランド、バイバイ」と手を振る。6時半に家に着いた。

 二人で来るのとファミリーで来るのとでは全然違うもんだというのを実感。大学生の頃は、なんでディズニーランドにメリーゴーランドやティーカップがあるのか不思議だったが、これらは、並ばずにプリミティブに楽しめる重要アイテムだった! 並ぶのは何であれまだ無理だ。そういう意味では、赤ちゃんと幼稚園以上のはざかいにあるTさんくらいの子にはまだちょっと厳しいディズニーランドなのかも。それに、子連れ用の施設なども充実はしているけれど、実際、人ごみだけでも小さい子にはやさしくない。
 パレードは、かつて来たときは、アトラクションに全部乗るという方向だったから、「パレードの間は空くからいいや」くらいに思っていたのだが、改めて見ると、次々に楽しい歌と踊りが繰り広げられて、お子様喜ぶ重要イベントだった。しかもビデオまで撮ってるし、私。それは、以前に甲賀瑞穂さんも日記に書いてたけど、後で見せてもう一度子どもを喜ばせたいためなのだった。記録というより。
 実際、家に帰ってビデオを見てみると、あんなに泣いたダンボがうれしく、喜ぶ一番手と予想していたイッツ・ア・スモール・ワールドは普通で、何が楽しかった?と聞くと「プーさん」だった。私ががんばって撮ったパレードは、「シカよ(※トナカイです)」「クマさんがプレゼントにはいってるねえ」「クリスマスの木よ」「ミッキーの犬ね」と確認しながら体でリズムをとっていたので、甲斐があったと思う。パートナーは、ビデオを見ながら冷静に、「あの女の子(※ラガディ・アン…はいつからディズニーになったのだろう?)に入ってるの、男だよな」とか。たしかに、スカートからにょっきり出たふくらはぎの筋肉のつき具合も、がっしりと大地を踏みしめる足も、男性そのものだった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

おわりの雪

owarinoyuki.jpg
『おわりの雪』、ユベール・マンガレリ、田久保麻理訳、白水社、2004年11月。
La Derniere Neige, Hubert Mingarelli, 2000.

 新刊ご高著を頂戴した。マンガレリは1989年に児童文学作家としてデビューし、1999年に『静かに流れるみどりの川』で小説執筆を開始、『四人の兵士』で2003年度メディシス賞を受賞しているそう。ただし、児童文学として出版された初期の作品は、主人公が子どもであっても必ずしも児童文学の枠にはおさまりきらない、あるいは、現在の中・長編小説のスタイルや主題は、当初から変わらず、子ども時代やおとなとこどものかかわりにある――というあたりで、訳者がいうように「枠を越えた」ところに魅力があるといってよいのだろう。当然、世界的な「枠組みの流動化」の中に彼もいるわけだが、そこにフランスらしさがどうかかわってくるのか、これから読むのが楽しみ。

 父と子、死と記憶、季節のうつろい――メディシス賞受賞作家による胸にせまる小説
 「トビを買いたいと思ったのは、雪がたくさんふった年のことだ。そう、ぼくは、その鳥がどうしてもほしかった」
 (帯より)

 淡々とした寓話風のスタイルから、死期の近づいた父とトビが欲しい息子との関係が浮かび上がる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

情報

■脇明子氏講演会 「子どもと物語 ファンタジーの真実と罠」
12月13日(月) 18:45~20:30 於 白百合女子大学
受講料:一般 1500円/学生 500円 (当日受付)
申込・問合せ:松村裕子 FAX:048(521)6232 matsumura-yuko@mtf.biglobe.ne.jp
(お名前、ご所属、ご連絡先、参加する講座名を明記/当日参加も可)

スカンジナビア・ブックギャラリー
・クリスマスフェア: 「ユールの夜」~手づくりのクリスマス~(12月3日~25日)
・「エスカ・デンマークの小箱展」~佐藤ちひろの小さな展覧会~
・「冬のあったか小物展」~鈴木恵の世界~

 北欧の長い夜は、手仕事を楽しむための時間です。ひとつのものができるまでの工程、時間、できあがった時の喜び、そしてそれが何よりたったひとつのものであるということ。自ら時間をかけてつくることで、それらを実感し、自分にとって大切なものを少しずつ丁寧に見つけ大事に使う。普段の暮らしを心豊かに楽しむことが、何よりの贅沢だということを発見していただけたらと思います。
 今年もとっておきの書籍、北欧雑貨、手工芸品が集まります。スタッフによる「手仕事の時間」もあります。ご期待ください。

・お茶の時間 「ユールのテーブルを囲んでおしゃべりしましょう」
12月19日(日) 14:00~16:00 (定員12名先着順)
 ジンジャースパイスクッキー、ミルクがゆほか、ユールにちなんだメニューをご用意します。
(レシピのおみやげ付き)スペシャルゲストに、日本折協会会員の松田美代さんをお迎えします。
12/14(火)迄にご予約ください。参加費1200円(サポート会員1000円)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

児童文学における<ふたつの世界>

hutatu.jpg
『児童文学における<ふたつの世界>』 井辻朱美監修 ふたつの世界プロジェクト編 てらいんく 2004年11月20日

◇英語圏の児童文学における<ふたつの世界>の変遷/浜名那奈
◇幻想とノンセンスのはざまで―ウォルター・デ・ラ・メアの描いた人間たち/八代華子
◇老女になった少女の変身が意味するもの―ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『魔法使いハウルと火の悪魔』/岸野あき恵
◇「えん」と「秘密」によってつくられるもうひとつの世界―伊藤遊『えんの松原』とF・H・バーネット『秘密の花園』の比較/井上みよ
◇ペネロピ・ライブリーにおける記憶と時間―『トーマス・ケンプの幽霊』を中心に/林祐子
『ジョイ・ラック・クラブ』に見る母と娘のふたつの世界/野口摩利亜
◇アフリカ系アメリカ人作家の捉える<ふたつの世界>―ミルドレッド・テーラーとヴァジニア・ハミルトン/鈴木宏枝
◆<ふたつの世界>の世界/間宮史子
◆<ふたつの世界>はどこへ行くのか?/井辻朱美

 白百合女子大学大学院児童文学専攻の院生・OGが井辻朱美先生と進めてきた「<ふたつの世界>プロジェクト」が、3年間の勉強の成果を論文集にした。私が参加したのは、最後の1年だけだったが、クローズドの講演会で、小谷真理さんや金原瑞人さんのお話を聴いて受けた刺激を研究に反映したり、論文も互いに全部読みあって赤入れをしたり、<ふたつの世界>をキーワードにした「まとまり」と各自の興味の「多様性」のバランスがおもしろい本になったのではないかと思う。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

つながるカニグズバーグ、銀座はクリスマス

 2005年3月に神戸女学院大学で行われるIRSCL日本支部研究発表会の発表要旨を11月30日の締切ぎりぎりに提出する。スケジュールはきついけれど、業績になる国際学会を日本でやってくれるのはありがたいこと。あと、実行委員のお仕事もある。
 全体テーマがRepresentations of Otherness in Children's Literature, Other Genres in Children's Cultureで、日本アニメーション学会日本マンガ学会の研究者の方も発表される予定。私はカニグズバーグを取り上げて"The Otherness in E.L.Konigsburg's Novels"で要旨を出した。英語の発表は初めてなので、たかが要旨でも試行錯誤の連続だった。途中、野田の芝居についての発表に心が傾いたこともあったし。
 今回は、原書を用い、From the Mixed Files of Mrs.Basil.E.Frankweiler(『クローディアの秘密』)をまくらにして、カニグズバーグ的な大人がどう成立したかについて、otherness(他者性)を絡め、Silent to the Bone(『13歳の沈黙』)とThe Outcasts of 19 Schuyler Placeとを考える予定。2作品はcompanion novelsである。

 で、今日、銀座のナルニア国に行ったら、The Outcasts of 19 Schuyler Placeの翻訳『スカイラー通り19番地』が出ていてちょっと驚く。発行は11月25日だった。もう少し後になると予想していたのだけど、さすがにお仕事が速い。ハードカバーは原書と同じで、カニグズバーグが描いた美しいばら色のばらをそのまま採用。金原先生がおひとりで訳されている。訳書は未読だが、端正なカニグズバーグらしさが発揮されている、私はとても好きな本。おすすめ。主人公のマーガレットがキャンプで味わう苦しさやそれへ立ち向かうこころ、大叔父さんたちとの交流に、ミソになる時計塔と、小道具も人物造形もストーリーもナイス。ただし、最後にすでに大人になった主人公の視点に移行することから、完全に子どもの文学ではないように思う。原書は、来春にペーパーバックが出るみたい。
schuylerJ.jpgschuylere.jpg
 金原先生共訳になった『エリコの丘から』もぱらぱら見たが、ずいぶんと手が入っている模様。

 ナルニア国/教文館はしばらく行かないうちに、すっかり模様替えされていた。原画展示コーナーは奥になり、広いスペースに、以前は別階だった「新刊全部案内するよ」コーナーが一緒になっていて、ナルニア国を出るとすぐ右に、カフェきょうぶんかんがオープンしていた。買ったのは、『絵本は小さな美術館』(中川素子、平凡社新書)、『デイルマーク王国史 詩人たちの旅』(ジョーンズ、創元推理文庫)、『子どもの本とは何か』(清水眞砂子、かわさき市民アカデミー出版部)、いまさらだけど「ユリイカ」2003年12月号(特集『クマのプーさん』)。

 ついでに、9階のウェンライトホールでの「本場ドイツのクリスマス市」は、昨年とほぼ同じ品揃えで、中に入った瞬間、wowとときめいてしまう。平日の昼下がりだけあってガラ空きでうれしかった。スノーマンのキャンドルホルダーと、クリスマス柄のペーパーナプキンを購入。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

リトミックサークル

以前チラシをもらっていたリトミックサークルの体験に行ってきた。チラシをくれたトモコちゃんは入会しなかったが、児童館で会ったことのあるママさんがいた。まだ9月にできたばかりで人数も8組ほどでちょうどよく。
 40分の間に、ピアノに合わせて歩く、タンバリンをたたく、一人ずつ出席のお返事、落ち葉(フェイク)を拾って撒いて集めて焚き火ごっこ、クリスマスの絵本の読み聞かせ、スケッチブックにクリスマスツリーを描いてみる、最後は手をつないでご挨拶、とかなり盛りだくさん。最初はじーっと見ていたTさんだが、先月までの親子教室で場慣れしたか、手まねのお遊戯も一通りのプログラムもこなし、楽しそうだったので、そのまま入会することにした。子ども用のタンバリンを買わなくちゃ。
 
 4日ほど前から湿疹が出ていたTさん、引っかいたか、ほっぺがずいぶん赤くなってしまって、少しかゆがっている。でもこの時期の小児科は風邪がこわいなーと、皮膚科併設のレディースクリニックに連れていった。同じ病院でもこぎれいな内装や環境DVDがあると警戒心も薄れるのか。診断はあっさり「とびひでしょう、すぐ治りますよ」とのことでよかったよかった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« November 2004 | Main | January 2005 »