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August 2004

ナルニア国年代記 再読

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 25日に届いた郵便のメモに、聴講している授業の前期レポートの話がちらりと書いてあって、そんなことはすっかり忘れていたため、お手紙くださった方に感謝しつつ、ナルニアを2日で7冊読む。今回は「食」の場面にしぼって。
 昔読んだときは1冊1冊ていねいにだった。1冊1冊を独立して楽しんだため、全体の流れにやや無頓着だったかもしれない。今回、一気に通し読みをすると、ずいぶん印象が変わってくるものだと思った。
 キリスト教臭が消しきれないと思っていたのだが、実はそんなことはなく、アスランは詩人のヴィジョンの飛翔や文学的想像力の礼賛の象徴であることが発見。関連文献にあたって、もう少しきちんとまとめなおせたら、どこかに発表したい。今回は、アスランの「想像性」の性格が「食」を通じてより明確化されている点をレポートした。
 何気なく見過ごしていた「食」の場面がかなりシンボリックに用いられていたり、そうかと思えば、逆に閑話休題のように旅支度を楽しんでみたりと、バラエティに富んでいるところも、今後の研究のしがいがあるところ。読む前の印象としては、フォーンのタムナスさんとのお茶会やプリンもといターキッシュディライトなど、食べ物に「満ち満ちている」ように思っていたのだが、『ライオンと魔女』に限っては、主題と「食」との絡みがとても効果的であるが、実は意外に食の場面は少ないことも分かる。『馬と少年』は、シャスタよりも、むしろブレーが謙遜になることのほうが物語全体の肝であると思うのだが、そこにからんでくる「食」はほとんどなかった。
 7冊はなかなかボリュームがあるが、おもしろさを再認識。アスランって「主」の鏡像であるだけではないことが分かっただけでも収穫だ。まるでスナフキンみたいにかっこいいじゃん。

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お昼にTさんにホットケーキを焼こうと思ったら、だんなさんもそれがいいというので、「天然生活」のそば粉のレシピを使って焼いてみる。そば粉と一緒に使ったのは薄力粉ではなくホットケーキミックスだったのに、レシピ通りバターと砂糖を入れたのは入れすぎだっただろうか。でも、おいしかった。
 基本的にホットケーキとか餃子とかこんがり焼く料理が苦手なのだが、今回は、玉子焼き器を使い、まるで絵本に出てきそうなこうばしいキツネ色のホットケーキになった。ぷつぷつ穴が開いてきてひっくり返すタイミングは4枚目くらいでマスター。これなら、Tさんに今後せがまれてもすぐOK。
 Tさんのにだけしらすをいれ、大人は1枚はハム&チーズ、2枚をメープルシロップと苺ジャムで食べる。やっぱり甘いほうがおいしい。私も久しぶりのホットケーキで、意外に腹持ちもよく、いいランチだった。
 夜も、アサリの酒蒸し、青菜の炒め物、鶏肉のマンゴージュース煮、切干大根とおあげの煮物、と、久しぶりの団欒(?)に久しぶりに料理をいっぱい作る。
 酒蒸しした汁はとっておいて、次の日の朝は、同じ「天然生活」のレシピでアサリなしアサリ炊き込みご飯。ごま油とナンプラーを入れるのだが、アサリのダシもしっかり効いていて、つやつやごはんになった。これも成功。でもって、晩は同じく「天然生活」の2月号のレシピでひよこ豆のカレーを作っている。レシピではごぼうだけのベジタリアンメニューなのだが、それではコクがないので、ひき肉を使い、入れるのもカレー粉と味噌ではなく、普通のルーを(って、全然レシピが参考になってないかも…)。
 「リンカラン」も「クウネル」も「アルネ」もけっこう買ったが、生活系の中で最終的に落ち着いたのは、レシピがいい「天然生活」。さかなさんも愛読のようだし、私もいろんな「ごはん」作ろう。

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妖怪文化研究フォーラム2004

 川崎市市民ミュージアムで、7月3日~9月5日に開催されている「日本の幻獣」展の関連イベント。
 第1部は、山田奨治氏の「みえる狐、みえない狸」という研究発表で、データベースの解析が中心。「野生のタヌキがよく出没する地域は、狸の怪異現象の報告事例が多い」といった、勘ではなくデータに裏打ちされた報告で、「データはこれからも蓄積されていくから、いつまでたっても、<道半ば>という気はする」という〆が印象的だった。狸の怪異は木を切る音や惑わす音など、「音」と関連しているという報告は、その後にコメントなさった中村禎里さんの1990年代の文献学的研究を裏支えするもので、文学研究もそうだけど、勘とデータ研究が相乗すると、これから、もっとおもしろいことが見えてくると期待できそう。
 個人的には、使用されている怪異・妖怪伝承データベースじたいがおもしろいと思った。小澤昔ばなし研究所の「昔話記述言語の研究」なんかともリンクするかしら。
 第2部はシンポジウムで、個々の発表の後に討論の予定だったが、怪獣や妖怪について語りたい人ばかりで4人の皆さんが発表した時点でタイムアウト。でも、それぞれの方の熱い報告だけでも、充分におもしろかった。
 斎藤純氏「幻獣から怪獣へ」。ゴジラにいたるまでに、前世紀に娯楽的扱いを受けていた恐竜の話や、(自身もそうだと告白なさった)怪獣マニアな話、自然災害を妖しの獣のしわざとどこかで考える心性(cf.ゴジラの映画の中ではゴジラが「上陸」「それる」など台風のような扱いを受けている)など。
 私の隣に座っていた男性は、タオルを首にまき、2Lのペットボトルで水を飲んでいて、あまり学究的には見えない人だったが、斎藤氏が怪獣マニアと言ったとたん、資料を持った手で拍手し、スクリーンに怪獣が映されたときにはその名前をつぶやいていた。どういう方がこういうシンポを見に来るのかと思っていたけど、例えば怪獣マニアか、と納得。
 伊藤龍平氏「妖怪から未確認生物へ」。ツチノコを取り上げて、妖怪から「未確認生物(UMA)」になることで、その不思議存在の解釈装置を手に入れたというお話。ツチノコは江戸や明治ではバリエーションのある形だったのが、昭和40年代のブームで、今私たちが知っている形に限定されてしまったこと。またUMAとして認識されるツチノコから、私たちが、意識しなければ気づかない伝承の只中にいることが考えられるとのこと。ツチノコの継承限定に関しては、最後のフロアからの質問で「河童が全国各地で違った名前を持っていることをどう思うか?」に対して、香川氏が「本来、多様な名前と形を持っているものを、限定的に<これが河童だ>と決めてしまうことのほうが危険」と言っていたこととリンクする。
 香川雅信氏「化物から怪獣へ」。学芸員の方で、兵庫県立歴史博物館所蔵の化物カルタなどをビジュアルにご紹介。妖怪の<視覚化>としてのカルタやすごろく、博物学的な視点などは、時代を超えた心性として、野上さんのお話に続く。
 野上暁氏「怪獣からポケモンへ」。野上さんのお話を聞くために、今日はここに来た。「小学1年生」「小学3年生」編集時代に仕掛けたウルトラマンの怪獣の図鑑(本の場合もあれば、雑誌の付録の一枚作りの場合もある)と、今回の「日本の幻獣」展で展示されている妖しの獣、また、それを陳列し、解剖し、視覚化するカルタやメンコや図鑑などとの一致をご紹介。現代にも通じる近世人の幻獣・そのキャラクター化の心性・想像力の指摘が興味深いとともに、そのあいだにあるメディアの発達や大衆文化の成熟がどう絡んでくるか、またお聞きしたいと思った。
 また、ポケモンもご紹介。ピカチュウそのものの雷獣の絵や、私はよく知らないモンスターたちのルーツは、かなりさかのぼれるわけだ。物語の中のキャラクターを抜き出す(ウルトラマンの怪獣)ことから、キャラクターありきで、その背後に物語ができていく(ビックリマンやポケモン)ほうにシフトしてきたお話や、ガンダムやウルトラマンがミニチュアキャラクター化されて、「かわいく」「手のひらの上の世界」になったお話。これは、なぜだろう。80年代初頭に何があったのだろう。当時、私は子どもだったけれど、そういうブームには乗っていなかった(女の子のせいもあると思うが)。現象の背後にあるものを考えて、現代の児童文化論にもつなげていけたらおもしろいな。

 展示時間を延長してくれるというので、佐々木さんと一緒に展示も見に行った。人魚のミイラ、カラス天狗のミイラ、出没したとされる人魚や雷獣の絵、巻物、河童のぬいとりがしてある羽織などなど。奇怪なものに向く想像力やそれをのぞきみる、ちょっと陰のおもしろさなどを考えた。

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たまの休日

9月から全10回の親子教室のガイダンスに行く。何か学ぶというより、ゆったりと遊びやお話を楽しんで、という緩さが私もだんなさんも気に入った。遊び着を着てチューリップの名札をつけたら急にお姉さんに見えたTさんに親ばかにじーん。親たちが輪になって自己紹介などしている間、子どもたちは木のレールやウォルドルフ人形のねんねや音の出るおもちゃで楽しく遊んでいた。同じ学年の子どもたちの中では6月生まれのTさんが最年長。
 ラーメンなど食べた後、車で川崎市市民ミュージアムに移動する。二子橋の手前はものすごい渋滞だった。私はフォーラムを聞きに行き、二人は公園で遊んで帰ったよう。プール目当てだったが、オムツの子はお断りだったそうだ。直線距離だと近いけれど、電車とバスと徒歩だとすごく遠い場所で、終わったあと電話をしたら10分少々で迎えに来てくれてありがたかった。
 帰ると7月に受けたTOEICの結果が来ていた。一応TOEIC FRIENDSなどで勉強をして臨んだ初めての試験。無事目標越えの925(Listening 460, Reading 465)をマークして、家じゅうで喜ぶ。今日はごちそう、とか言って普通の家庭料理だが、今ほとんど休めていないだんなさんとしゃべりながら晩ごはんが食べられるだけでもごちそうだ。Tさんは興奮して椅子から落ちたりお行儀が悪かったり、がちゃがちゃしていた。

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カニグズバーグ

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Up From Jericho Tel, E.L.Konigsburg, Alladin Paperbacks, 1986/1998
 さらにカニグズバーグで『ティーパーティーの謎』『800番への旅』『エリコの丘から』を再読。再読なのだけど、『800番への旅』も『エリコの丘から』も、佑学社版を昔読んだときのような、じんわり深くくる、そして心が軽くなる感じを全然受けなかった。ので、画像は原書なのだが、アマゾンのレビューには、岩波少年文庫のレビューがリンクされているので、これではまるでUp From Jericho Telじたいが☆1つみたい。
 カニグズバーグは中学の頃から好きだったが、大人になってから読んだ『エリコの丘から』(岡本浜江訳)がけっこうな衝撃で、研究者の方にも「『エリコの丘から』が一番好きです」と言ったことがある。お葬式の暗さから始まり、個性lessな級友たちの間で感じるジーンマリーの強さと強がり、(私は「蜘蛛女のキス」をイメージしていたのだが)タルーラの個性と迫力、大道芸人たちともおそらくそうであっただろうと思わせる子どもたちとの対等でありながら魅了させる香気。超現実的要素もあいまって、それまでの理路整然としたカニグズバーグとはまた違うように思ったのだけど、後になって読み返したり、比べたりすると、根本的なスタンスは変わらないことが、もちろん分かる。
 原書を改めて読んでみたら、こちらは、きちんとカニグズバーグらしい「おとな」具合と美しい英語で、生き返る思いがした。

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情報

■大いなる<子ども>たち 世界の絵本作家展
2004.9.9~14 10:00~19:30(最終日は17:00まで) in 大丸ミュージアム・東京
The Snowy Day(Ezra Jack Keats) ・『絵巻平家物語~王』(瀬川康男)・The Clown of God(Tomie dePaola) Atuk(Jo'zef Wilkon') ・Ox-Cart Man(Barbara Cooney) ・Dick Bruna・ 『バムとケロのそらのたび』(島田ゆか)・Peter and the Wolf(Josef Palecek)・『ごんぎつね』(黒井健)・Beauty and the Beast(Errol Le Cain)・Prinz Tamino(Aufbau-Verlag Cape)・ Borka(John Birmingham) ・Sika(Julia Vuori) ・Cindellera or The Little Glass Sipper(Marcia Brown)・『赤い蝋燭と人魚』(酒井駒子)
9月11日(土) 11:00, 14:00 ジョン・バーニンガム サイン会
9月12日(日) 11:00, 14:00 酒井駒子 サイン会 
※当日書籍または図録を買った人のみ。各会先着100名、対象書籍購入者に整理券配布。

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オリンピック

だんなさんが久しぶりに本日中に帰ってきてくれたので、オリンピックを見ながら心の中でいれていたツッコミをおしゃべりして、VTRで少し楽しむ。
 柔道は、上野はかっこよかった。強いなでしこ、素敵。泉は、マグロ一筋なお父さんと、10年目の約束の逸話。聞いたばかりのその話をしゃべりながら「充分な結果だよねえ」と言ったが、ちょうど聞えてきた「お父さんはどうおっしゃるでしょう」というアナウンサーのことばに「帰って漁師になれ、だったりして」と笑う。最後は、あれは勝てないよ、という結果の銀だったが、それまでの勝ち上がった試合はおもしろかった。
 NHK-BSのアナウンサーとインタビュアは同一人物なのか、たぶん違うけど、やたらと「しびれる」を使うのが気になる。競泳の選手に「しびれる展開でした」と話しかけ、柔道の実況では「しびれる試合になりました」と伝える。最初の一回は新鮮だったが、何度も聞くと手垢がついた感じ。さらに、昨日のアナウンサーは、女子の表彰式で銅メダルの選手の名前を間違え、それだけなら解説のひとが訂正してOKだったのだが、さらに「西ドイツの~」と言っていて、いつの時代の話だ、と突っ込みを入れてしまった。
 やっと1勝できた女子バレーのギリシャ戦。結果も良かったが、水着のようなギリシャチームのユニフォームがかっこよく、さらにそれがばっちり決まっているのに見とれてしまう。端正な顔に、抜群のプロポーション。…を見て、そのご先祖様である数千年前の女性たちを思い、古代ギリシャの彫刻などは、人間の肉体の美しさを追求したと言われているけれども、意外にモデルはその辺の市井の人々だったのかもしれないな、と考えた。
 野球はまさかの大敗。残念だったが、個人的に好きなウィリアムズ(阪神)がオーストラリアチームに呼ばれていたことは知らず、途中で出てきたのを見て、やっぱりかっこいい~と思う。今年はかなり阪神でも精彩を欠いているが、黄色と緑のオーストラリアンカラーはなかなか似合っていた。ウィリアムズ対高橋由伸@オリンピックなんておもしろすぎ。

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オリンピック

興味ない人も多いような印象を受けるが、私は、アテネ五輪を開会式からかなり楽しみに張り切って見ている。子どもの前ではよくないかなーと思いつつ、ザッピングも。
 ヤワラちゃん、野村、内柴の金、横澤は決勝は残念だったけど、サボンを投げた0.00での一本を見られただけでも良かった。柔道は、決勝よりも、予選の「勝ち上がってくる」感じが、なんともりりしくてかっこいい。男子は昨日も今日もダメだったけど、今日の女子の谷本、強い。決勝が実に楽しみ。2回戦も3回戦もあっという間の一本だった。私なんて所詮にわかだから、柔道は五輪のときくらいしか見ないけれど、ヤワラちゃんが昔、北朝鮮の選手に投げられたときの呆然とした表情や、野村がおどけて金メダルをかじる真似をしていたところとかの映像も覚えている。つまりは記憶に残る大会なわけで、そこをねらって(=金メダルを取りたい)世界中のトップアスリートたちが目指してくるところがまた醍醐味。マスコミが言うみたいなメダル獲得には全然興味もないけれど、心技体のからだがたりに、魅了される。
 ソフトはあとがなくなってしまった。「すごくいい状態」って宇津木監督はアテネ入りしたときインタビューに答えていたと思うけれど、空回りになってしまうのかしら。せめて予選は突破してほしいが。
 女子バスケのナイジェリア戦。思わず「月の夜星の朝」とか古いマンガを思い出したりして。終了間際にスリーポイントがふたつ決まったのに拍手。体格でもパワーでも劣るように見える相手をスピードと技、正確性でかきまわすのを見るのは快感。それって、ラグビーやサッカーなど、他のスポーツでも世界を相手にする場合、今、日本が目指す方向になっていると思うけれど、いつも完璧にはいかないわけで、それがばちっと決まる試合を見られて良かった。
 でもって、男子体操の団体。さすがに早朝のテレビは見られないので、野球の予選や競泳などはLIVEでは見ていないのだが、予選を一位通過した瞬間を何かでたまたま見て、決勝がすごく気になっていた。結果を見ずに、午後のVTRを見ていて、ドキドキしながら見続けて、最後はLIVEじゃないのに冨田に拍手。
 ルーマニアの手から逃げていった金メダル。結局「ミスしない」ってことなんだけど、それを全員が全種目でやりとおせるというのが、強さ。ラグビーでいう「練習は嘘をつかない」って奴なのかもしれない。もちろん、世界のすごい選手たちが集うわけだから、みんな並大抵の練習ではないと思うのだけど、それを本番で平常心で出せる精神力も含めて、練習の賜物なのだろう。長野五輪のスキージャンプ団体を見ていたときのようなドキドキ感だった。選手の皆さま、おめでとう~。
 愛ちゃんのストレート勝ちもお見事。あの子、あんなに大きくなって…と1000万人くらい思っているだろう。五輪前の愛ちゃん番組をたまたま目にし、4歳くらいの試合のときに、べそをかいておかあさんのところに来た愛ちゃんにお母さんが「自分に負けちゃだめよ」とまず言い、それってけっこう厳しいなあと思ったら、次に「だいじょうぶ、愛ちゃんの方が全部上だ!」とおでこにチュしたのを見て、妙にじーんとしたっけ。

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みなとみらい

本当は渋谷方面に行こうかと思っていたのだが、数日前からTさんが「かんらんしゃにのる!」と言い続けていたので、せめて平日に連れて行こうかと、思案の末、みなとみらいに行くことにした。朝10時に家を出て、コンビニに寄ったりして11時過ぎに着く。初めての駅にドキドキだったが、エレベーターで地上階に出たら、折り良く目の前がコスモワールドだった。切符をそこで買い、橋を渡って反対側へ。そういえば、移動されてからコスモクロックに乗るのは初めてだ。まわりは父親込みのファミリーばかりで、母子二人なんてほとんどいなかった。
 列はそれほど長くなかったが、10分ほど待つ。Tさんは乗った瞬間笑顔で「かんらんしゃのってるねえ」「わー、すごいねえ」を連発。苦労して(でもないが)連れてきた甲斐があった。海が見え、桜木町が見え、車の展示場が見え、船が見え、遊園地のジェットコースターが見え、15分は私も楽しんでしまった。だんなさんに見せたくて、まるで昔の女子高生のように、デジカメを前にかざして、セルフでTさんとのツーショットを撮る。互いに顔が半分ずつだったが、なかなか味のある写真になった。
 クイーンズイーストに戻って食べるところを探したが、この暑さで私は頭痛がして食欲減退気味だし、B1のサブウェイなども昼時で一杯。Tさんに軽くジュースを飲ませて、みたいなところはなく、そのまま放浪。4階に行き、レゴで遊ばせ(「たのしいどうぶつえん」はアウトレットと同じ4990円で売られていた(^^; )、雑貨屋を少し見る。Tさんがもう少し大きかったり、いなかったりすれば、キハチやジュリアン&ジュリアン、いいなあと横目に見つつ、駅構内にあったドトールに行くかと降りたら、改札階のちょうど行きに出てきたところにジューススタンドがあったのでそこで一休み。オレンジジュースと、小松菜&パイン&グレープフルーツジュースと、ミニサンドイッチ。サンドイッチは私が食べ、Tさんは持参のチーズドック。Tさんは小松菜ジュースは一口でノーサンキューだった。たしかに、小松菜!で一応すがすがしいのだけど、まあ、健康飲料という感じか。でも、疲れた体には良かったようで、元気を回復する。
 1時過ぎには電車に乗り、さっくり帰る。暑い中、多少タフだったが、Tさんも「おかあさんとかんらんしのった!」と喜んでくれたし、私もああいうスポットをちょっとでも見られたので良かった良かった。もっと涼しくなったら海の方へ散歩とか、赤レンガの方とか楽しいに違いない。
 最近は、お風呂の後にスイカ一切れとか桃1個とかを私と一緒に半分ずつ食べる時間が楽しみ。「さあ、デザートたべよう」とやってくる。

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情報

スカンジナビア・ブックギャラリー
7月30日~8月29日 「やっぱりムーミン! トーべ・ヤンソン ユーモアと自由なこころ Vol.4」ブックフェア
絵本カーニバル
8月11日~8月19日 10:00~19:00 in 新高輪プリンスホテル大宴会場飛天
■幻のロシア絵本1920-1930年代展
7月3日~9月5日 in 東京都庭園美術館
講演会、フロアレクチャー、映画上映、コンサートなどの企画もあり。

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神宮外苑花火大会

 神宮球場でやっていて、国立や秩父宮からも有料席で見られる神宮外苑花火大会を、3人で見に行った。実際に見たのは、某ビルの16階ラウンジで、行ったときには神宮側の席はほとんど空いてなかったが、適当にバースツールを持ってきて後ろの方に並べ、座って目の前に見ることができた。といっても、ラウンジだから音や振動はなく、せっかく間近で美しいのだけど、「これが花火だ!」というあの感じは薄かった。


 でも、我が家的には今年最初で最後の花火大会だから、見られてよかった。Tさんはスツールに座り、ボウロをかじりながら「キヤキヤ(きらきら)ハナビ」を見る。いい生活やねぇと、思わずだんなさんと二人でつっこみを入れてしまう。赤、青、紫、ナイアガラに柳のような光の流れ。やっぱりきれい。
 8月になってから、暑さは相変わらず厳しいのだけど、やはり、夏はだんだんおしまい、という感じになっているように思える。朝夕の涼しい風や、ふとした雲に。来年は、おなかに響く一尺玉の音と迫力も、体験したい花火大会。
 そういえば、神宮のステージには松平健がゲストに出ていて、マツケンサンバを演っていた。その様子はスクリーンに映っていて、ラウンジからものぞき見ることができたのだが、そこにいるひとはみんな「マツケンサンバだ」と受けていたのだが、私はそれが何なのか分からず、ちょっと疎外感。だんなさんですら知っていたことに、プチショック。

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トーベ・ヤンソン「ムーミン谷の素敵な仲間たち展」

 Tove Jansson and Friends from Moominvalley Exhibition 大丸東京の大丸ミュージアムで7月29日~8月10日開催。全国を巡回してここが4箇所目、次の福岡で終了。
 ムーミンの原画は以前にも展覧会で見たことがあったが、インクのペン画の細やかな線、白黒の中に展開される世界や登場人物たちの表情などは、やはり原画ならでは。表紙は彩色だがその色合いも、なんともいえず北欧を感じさせられる。最初の「小さなトロールと大きな洪水」の、完成形とは全然違うムーミンたちが、意外に好きだ。小国の悲哀など政治的な文脈でも語られることの多いシリーズ/作品であるが、その「ちいささ」のゆらぎとたとえばムーミン・ママのあたたかみなどが、より原初的に表現されているように感じられるから。
 それから、今回は、ヤンソンの油絵に惹かれてしまった。憂いを帯びたような色調もよかったし、こういう作品があってこそのムーミンの絵なんだと思える。「ローマのカフェ」が好きなのだが、図録にはさらにゴッホの「夜のカフェテラス」(1888)もあって、印象派の影響、という解説になるほどと思った。
 風刺画はあまり好みではないが、ムーミンのマンガの方は、下書きと実際に新聞に載ったものとでずいぶん絵が違うんだなーとおもしろく思った。月が満月から三日月になっていたり、背景が変わっていたり、水にすべりおりていく登場人物たちの順番が変わっていたり。
 ヤンソンさんに個人的に贈りつづけていたという造形作家の谷口千代さんの、紙粘土ムーミンのオブジェたちも素敵だった。ショウケースの中の、ムーミン作品の様々なシーンから採った作品の数々に、谷口さんの愛情と、イマジネーションを喚起させるムーミンの力とを思った。単純に、「欲しいなあ」と思ってしまった。優しい表情のムーミンやスナフキン、見えないけれど存在感があるニンニなど。

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2004.8.2~8.5 八ヶ岳高原

本当は4泊5日の予定だった夏の旅行が、だんなさんの仕事で1泊少なくなり、しかも帰ってきた日、彼はそのあと会社に行くという多忙さだったが、八ヶ岳高原の4日間では私もだんなさんもTさんも大いにリフレッシュできて、楽しい休暇だった。ナビも今回は活用。私も時々運転した。
 宿は貸し別荘を会社契約でかなり格安。包丁が切れにくかったり、内湯がぬるかったり、別荘というよりは山小屋っぽかったけれど、自由に広々使えたのはよかったし、付帯施設にも近い場所でよかった。せみの声さえさわやかな涼しい滞在中、真剣に、たとえば今後毎夏八ヶ岳高原でひと月安く暮すにはどうすればいいか考えていたが、妙案なし。

■萌木の村■
 初日、まず東京から清里にある萌木の村を目指す。都内から石川Pまで私が運転し、首都高初経験。石川から目的地までだんなさんだったが、運転した時間はあんまり変わらなかったような気がする(^^;
 萌木の村には、オルゴールミュージアムがあり、カントリー雑貨や猫グッズのショップ、ケーキ屋さんなどが集まっている。ちょうどこの期間は、夜に、恒例の清里フィールドバレエも開催されるようで、舞台が設営されていた。大人だけだったら、野外バレエの観賞なんて楽しそうだ。屋台の張り紙に「コーンポタージュ」などがあったから、それなりに冷えるのだろうが。
 ここでは、メリーゴーランドがあって、初めてのTさんは大興奮。私と馬、だんなさんとうさぎ、帰る前にさらにだんなさんと犬、と3回も乗ってその上「鹿も!」と叫んでいた。ディズニーランドにも行ったことのない子だから、刺激はこれで充分。ほんとに幸せそうに、オルゴールの音と動きを楽しんでいたので、全部で1500円もかかったがよしとしよう。
 お昼は、そのすぐそばにあるメリーゴーランド・カフェで食べる。滞在中は、どうやら名物らしいピルスナーをよく飲んでいたが、ここにはフィッシュ&チップスもあったりしてイギリス気取り。Tさんもポテトをよく食べていた。
 別のショップで滞在中の朝ごはんに食べたい名物ソーセージとピクルスを買う。あと、ほんとは別荘族御用達のおいしい天然酵母パンなど食べたかったのだが、店が閉まっていたり遠かったりして、結局、この旅行中、おいしいパンは食べられなかった(朝はついスーパーで買ってしまった「超熟」で、それはそれでおいしかったけど)。

■八ヶ岳リゾートアウトレット■
 ボーネルンドのセレンディピティがあるので行ってみたかった。もともと消費をレジャーにできない一家なので、朝一番に行ったわりには、買ったのはジャム一瓶?になりかねなかったのだが、ちょうど持ち手が壊れてきたバッグの代わりが欲しくて、この間だんなさんがお台場で買い物したばかりのAIGLEに行ったら、かわいいトートがあったので買ってしまった。荷物もけっこう入るし、軽いし、ピンクでスポーティだし、家にある15年前のレスポにも代わるアイテムになるかも。だんなさんもここでサンダルを買おうとしたけど、残念、サイズがなかった。まあ、それがアウトレットか。
 それから、誕生日に何も買ってあげていなかったTさんに、レゴでデュプロの「楽しいどうぶうつえん」を買った。7000円が4990円也。
 Tさんは、レゴのプレイスペースとボーネルンドの遊具場で遊びを堪能したようでよかったよかった。

■絵本の樹美術館■
 せっかく近くまで来たから、気になっていたこちらの美術館へ。今年の催しは「アリとキリギリス」で、初めて衣装を見たけど、その細かさや遊ぶ楽しさに唸ってしまった。私もちょっぴり仮装して写真を撮る。Tさんはアリの帽子は嫌がったが、女王アリの赤いマントとピンクのかばんを持ってごきげんだった。
 ちょうど入れ替わりのように私たち家族だけになって、Tさんは、ケーキやパンやソーセージ(アリの冬の間)をせっせとサーブしてくれた。ただ、外にいる分には平気でも、部屋にトンボやアブが入ってきたのが怖くて、最後は「そろそろおうちにかえる」の号泣。
 館長さんの田中さんが説明してくださり、おいしい水で淹れたお茶までふるまってくださった。図書室では『バムとケロのおかいもの』を読み、置いてあった布絵本で遊ぶ。帰りがけに、絵本展で売っていたとおぼしき貴重なキーツやエッツの絵葉書を買えてほくほくだった。

■車山高原■
 だんなさんの希望の車山高原へ。車で1時間ほど。山といってもハイキングもせず、Tさんなんて「だっこ」ばかりでほとんど歩かなかった(今思うと、久しぶりに履かせたスニーカーがもう小さくて足が痛かったのかも)が、2回乗って頂上に行く展望リフトは大いに楽しく、頂上では、かなりな食欲でお弁当のおにぎりと、途中で買ったハムチーズサンドを食べていた。さすがの繁忙期で修学旅行生などもいた。いや、楽していい景色見ながら食べるお昼はおいしかった。頂上周辺だけ少し散歩をして、またリフトで降りる。かなり低くしてあるリフトから見る高原の花々がとてもきれいだった。
 大失敗は日焼け止めを塗らなかったこと。7部袖の袖から先と手の甲、首の周りだけ赤黒く焼けてしまい、みっともないし痛くて大変だった。東京に帰ってからせっせとボディクリームを塗り、ビタミンCのサプリを飲みはじめた。だんなさんもかなり焼け、Tさんはそれほどでもなかったが、それでも、土方焼けっぽく袖の下から色が違う。

■城戸ホール■
 初日は貸し別荘の内湯、2日目は施設内の温泉で、3日目はどうせならさっぱりしていきたいと立ち寄り湯に。ひなびた見た目だったが、ウコンやチンピの入っているという漢方のハーブ湯が露天風呂になっていて気持ちよかった。だんなさんがTさんに「大きいお風呂に入ろう」と誘ってくれたので、私は2日目も3日目ものんびりひとりで。30分近く堪能した。あー、やっぱり温泉はいいわ。

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