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November 2003

湯本香樹実

 湯本香樹実の『夏の庭』再読。実は映画を見ていないことに気づく。作中、木山がウェストールの『かかし』を読んでいたことに気づく。去年、新刊で『西日の町』が出ていたことに気づく。

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0歳からのクラシック

 東京オペラシティに三人で「Concert For Kids 0歳からのクラシック」に行ってきた。折からの雨で車にしたが、駐車料金のほうが二人分の電車賃より安く、時間は半分くらいで着いた。
 ピアノデュオともと歌のお姉さんの三人の編成で、"トルコ行進曲"、"エリーゼのために"、"ポルカ"、"ハンガリー舞曲"、"インベンション"、"くまんばちの飛行"、「いぬになったねこのおはなし」というピアノ付のお話の中で"ブルー・タンゴ"、"ワルツィング・キャット"、"ヴィフ"、"星に願いを"、再びデュオで"プリンク・プランク・プルンク"、"アイ・フィール・プリティ"、"アメリカ"、アンコールで"あわてんぼうのサンタクロース"。およそ1時間の演目だった。
 Tさんは音楽大好きなので楽しんでくれると思って申し込みつつ、だいたい親の思惑はあてがはずれるものだし、とも思っていたのだが、意外に楽しんでいたようで、少し眠気もあったが、私とだんなさんのひざで交互に飛びはね、椅子に寝そべったり立ったりしながらも、泣くこともぐずることもなく、耳は音楽を聞いていた。難しいと思った途中の「いぬになったねこのおはなし」も、「犬」「猫」という言葉に反応したか、終わったあと「わんわん」「にゃんにゃん」とちゃんと言っていたのでびっくりした。
 普段は普通のコンサートをやっている方たちが子ども向けにも活動しているというスタンスのためか、子ども向けの手遊びなどがやや中途半端な気もしたが、ピアノはああいう楽器で、音楽はCDやMDからだけ聞こえてくるものではないということをちょっとでも見せられたらよし。Tさんが一番反応したのは、NHKの子ども番組「ゆうがたクインテット」でかかる「ハンガリー舞曲」だった。知っている曲が多いと楽しいのだろうが、うちで聴いているのってけっこうマイナーなものが多いしなー。ま、いいか。

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バーバ・ヤガーの小屋

 風鈴さんのサイトで、以前に、風鈴さん、Yanさんと北欧神話のお話をした。
 ジブリの「ハウルの動く城」が一瞬だけ映ったとき、にわとりの足の上に城があったことについて、横田さんと「それはスーザン・プライスの『ゴースト・ドラム』なのではないか」と言ったことがあった。機械っぽい私のイメージとは全然違ったジブリ版。
 その後、別の方から「にわとりの足をつけて走る家は北欧伝承の中ではポピュラーなモチーフ」と聞き、なるほどと思い、それを風鈴さんのサイトのBBSに書いたら、それは「バーバ・ヤガーの小屋」で、お二方ともムソルグスキーの「展覧会の絵」の中の曲を思い出したという。
 NHKの夕方の子ども番組の中でたまに「展覧会の絵」がかかっていることもあって気になっていたCDだったのだが、この間図書館に行ったらあったので借りてきて、やっとしっかり聞いた。たしかに「バーバ・ヤガーの小屋」があり、解説には「原画は時計のデザインで、鶏の2本の足の上に、伝説の妖婆バーバ・ヤガーの小屋が建っている。この妖婆は暗い森に住み、麦をひく臼に乗って飛び回る。迷い込んだ者があると、つかまえて食べてしまう。」(Pictures At An Exhibition, Kazumasa Matsumoto, piano, Victor, 2001)と書いてあった。
 実際、どこかぞわっとする一曲であの有名なメロディの中で、異色の「絵」としての存在感を感じた。絵も見てみたい。

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注射とごほうび

 Ouef.のゆきおさんがお菓子をサンドイッチアイランドに出すらしいというお話を11月半ばの日記で読みわくわくしていて、実際に出されたという話を最近の日記で読み、行きたいーと思いつつ、今週はなかなか時間がなく。

 今日は、Tさんと私でインフルエンザの予防接種に行ってきた。初めてのクリニックである。
 Tさん、いつもは近所の小児科にかかるのだけど、医院が苦手で待合でもべそ、その医院は診療所系なので元気に予防接種に行って風邪がうつるといやだなという心配があった。ついでに、新しいクリニックはジェネラリストの家庭医ということで、接種は予約制、赤ちゃんからお年寄りまで何でも診てくれるというスタンスなため、私とTさんが一緒に注射受けられるというのも都合が良かった。
 8月にオープンしたばかりのクリニックは子どもの家のようなあたたかみがあって待合にはローラアシュレイの子ども柄のクッションがあり、クリスマスの飾りがあり、先生も看護婦さんもエプロン姿だった。くたくたのビロードのクマがソファにあるのを見て、自分も床に寝転がったTさん。今日は苦手な聴診器もなく、注射のときだけ泣いたけれど、すぐに泣き止んで、いい子でちっくんできた。
 待合には、2ヶ月下のさくらちゃんというハーフの女の子がいた。Tさんがおもちゃを「ハイ」と言って渡すと、お母さん(日本人)が「コミュニケーションしてるぅ」と感心していた。さくらちゃん、Tさんの顔の2/3ほどの大きさの超美人ちゃん。

 それで注射のごほうび(主にわたし)に、ほくほくとサンドイッチアイランドへ。「~さんの作ったクッキーありますか?」と聞くと、お店の人が教えてくれた陳列棚には、残りわずかになったクッキーちゃんたち。2種類あったので3袋と、あと「こちらもですよ」と教えてもらったバナナシフォンケーキも購入。明日だんなさんとTさんにも(少し)分けよう。
 家でさくっとかみしめると温かい味がした。上品なアイシングのかかった星や天使のクリスマス型。そこにはさらにゆきおさんの物語も込められているよう思え、これからも機会があればほくほくとひいきにしたいなと心から思った。というか、ひいきにしたくなるようなお菓子を作る方と少しでもお近づきになれたことじたいが奇跡だ。

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四季の森公園

 大冒険は、ママ友のカズエちゃん&コウタくんと一緒に、車で四季の森公園に行くこと。Tさん連れて私が運転の車は2度目だが、行きも帰りもグースカでそれは楽勝だった。っていうか、少しは車窓も楽しんで欲しい。
 ほんとは大人数で行くほうが楽しいのだろうが、私もカズエちゃんも、ママ友だちや子どもちゃんを乗せて走って何かあったら責任取れないし怖いので、他の友達は誘わず、2組で車2台でLet's Go。
 簡単な道なのだけど、昨晩からよくよく打ち合わせをし、深呼吸して出発。でも、スムーズに運転もできたし、お互い、互いには気を使わないでいこうと言っていたので、逆に普通に行かれてよかった。道もすいていて40分かからないくらいで到着。帰りは、第三京浜に乗るための右折レーンでちとどんくさいことをしてしまったのと、第三京浜で左車線を走りながら、なんだか明らかにあおられているような気がした(だったら抜かしてよ!)以外はまあまあ快適に。なくなりそうだったガスも入れて無事に帰還した。

 肝心の四季の森公園は、この間家族で来たときのあの秋晴れの休日の込み具合が嘘のように、お年寄りのお散歩コースになっていて、すごくすいていた。しかし、逆側に行ったら、小学校と幼稚園がそれぞれ遠足に来ていてなかなかににぎやかだった。小学生のお姉さま方が「グリコ」をやる階段を、プルトイを引っ張り上げながらのぼるTさん、うーん、母はちと恥ずかしかった。
 いくら場所が良くても、Tさんと私だけだったら冴えなかっただろう。カズエちゃん&コウタくんと一緒で楽しかった。Tさんは明らかに他のママの中では、カズエちゃんに一番なついているし。
 コウタくんはまだTさんほどあんよが上手ではないけれど、支えられながらじゃぶじゃぶ池のまわりの岩を歩き、ダメといわれる道なき道のほうにさりげなくさりげなく近づいていく。その様子がおもしろかった。Tさんはじゃぶじゃぶ池のまわりに腹ばいになって、池に落ち葉や石を落として、違いに目を輝かせていた。ふかふかの落ち葉の斜面をのぼりおりし、拾った葉っぱをベンチに並べ、ジャンボ滑り台は私の足の間に座って、じかに振動を感じながら2回、笑いながら滑った(オムツしてるから、大人ほど刺激を感じないのかも)。お弁当も食べ、走り回って大満足と思う。

 大冒険がだんだん増える。また車でお出かけしよう、友達と一緒に。

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公園とクラッカー

 午前中はTさんと公園へ。消防車とSLが置いてあるのだけど、今日、Tさんは、消防車の垂直のはしご(3段で車の上にいけるようになっている)をのぼれたのでびっくりした。この運動神経はすばらしい。アスレチック系の荒縄ネットものぼる。少し高いおんまさんにものぼって座れる。最近は、テーブル引っ掛け式の子ども椅子をやめて、大人と同じ椅子の下に踏み台を置くことにした。大人と一緒がいたく気に入ったようで、みんなで食事が楽しそう。
 お昼の後もさんざん遊んで眠気が来たときに「抱っこで歩く」ことを求められ、拒否したらひっくり返って嘆いた。抱っこだけして落ち着かせ、かばんを持たせたら納得。自転車で帰る最中に寝てしまう。
 明日はカズエちゃん&コウタくんと一緒に大冒険に行くので緊張している。余ったおからがあったので、粉チーズと小麦粉とゴマとバジルを入れて、クラッカーを焼いているところ。香ばしいかおりは、おやつというよりお酒のつまみにぴったりっぽい。

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長電話

 中高でお世話になっていた先生にお電話して、十数年ぶりにお話した。もっぱらメールばかりの中、長電話じたいが新鮮。積もる話に、助言なども。いま、この時間をいとおしむこと。

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ラグビーワールドカップ

 昨日でラグビーワールドカップは終わり。イングランドvsオーストラリアはものすごく熱く、最後はイングランドのウィルキンソンのドロップゴールで決まった。ものすごい試合だった。解説の言うように、彼は既に伝説になった。そして、彼を生かしただけの史上最高のフォワード陣だったのだろう。イングランドが世界大会で優勝するのは60年代のサッカー以来とのことらしい。勝つためにやり続けてきたことが、最後に完璧な形であらわせた、それが実力。
 試合終了後に、大会中のベストシーンをつないでいく映像では、最後にそのドロップゴールで締めるまでに、ジャパンの選手が何度も出てきた。首をかしげる広瀬、真剣な顔のミラー、大畑のトライ。ジャパンはフランスとスコットランドに肉薄したことで、記録ではなく記憶で世界にアピールできた大会だったのだろう。それでも向井さんは悔しいと思うけど。
 だんなさんと同じで、今大会の私の印象深い試合は日本-フランス、イングランド-ウェールズ、決勝のイングランド-オーストラリア、かな。

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結婚記念日

 アニバーサリーである。でも、だんなさんが、大学時代のお友達の結婚式に呼ばれてしまったので、昼間はTさんと二人。昨日の夜に、めぐちゃんから「だんなが仕事なのでよかったら遊ぼう」とメールが入り、渡りに船で返信したら、連休の中日というのになぜか今日は5組が公園に全員集合だった。Tさんはマリンちゃんのプーさん三輪車に目がハートで、貸してもらって、わくわくわくわくと公園をごろごろサイクリング。
 
 夕方、山の上ホテルから帰ってきただんなさんは花束を持っていた。私たちの結婚式のときのブーケに似た雰囲気の。私は最初すっかり勘違いして、披露宴のお土産にもらってきたのかと思って「いいお花くれたんだねー」と頓珍漢なことを言ってしまっのだが、活けてから記念日の花束ということを知った。ありがとう、ありがとう。

 夜はTさんを預かってもらって食事へ。11月に入ってから、どこがいい?と聞かれ、Tさん抜きでめったに食べない食事ということで<焼肉>に決定。だんなさんのチョイスは「かぶき門」だった。東京医療センターの隣にある焼肉屋さん。お向かいも「東京園」なる焼肉屋で、そちらもなかなか雰囲気がよさげだった。
 カルビでこんなにおいしいのだから上カルビはどんな味だったのだろう。コラーゲンを摂取すべく頼んだ豚足は微妙に食べにくくて失敗?でも、明日の朝はぷりんぷりんお肌かしら。ミノもユッケもビールもおいしかったし、思ったよりもずっと安かった。
 お腹一杯で楽しく帰宅。食べながらよりも、歩きながら、電車の中で、のほうがずっと話が弾む。そういえば、毎度恒例のカード交換では、別々に知らないうちに買ったはずなのに、同じペイネのポストカードでびっくり。かなり気が合ってしまった。

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明治書院

 先週から、明治書院のお仕事にやっと取り掛かる。締め切りは年末。まず、立原えりかの『木馬がのった白い船』を再読。すごいメルヘンだ。立原えりかだ。冷たくてきらびやかだ。この世界にいっときはまりまくって、講談社文庫をほぼそろえた10代の時があったことを思い出す。
 心に残っているのは『朝ごとの花束』のような小編。冷たさではなく、ぽかぽかの暖かさがにじむような作品のほう。結婚や恋愛のとらえ方も、メルヘンに立脚した、立原えりか以外にはありえないような描き方だ。時代の要請というより(だって自費出版でのデビューは昭和32年)、個人史の中でその魅力に「はまる」ときがあるのではないかと思う(もちろん人によるが)。
 男性で好きな人っているかしら。

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明治書院事典

 先週から、明治書院のお仕事にやっと取り掛かる。締め切りは年末。まず、立原えりかの『木馬がのった白い船』を再読。すごいメルヘンだ。立原えりかだ。冷たくてきらびやかだ。この世界にいっときはまりまくって、講談社文庫をほぼそろえた10代の時があったことを思い出す。
 心に残っているのは『朝ごとの花束』のような小編。冷たさではなく、ぽかぽかの暖かさがにじむような作品のほう。結婚や恋愛のとらえ方も、メルヘンに立脚した、立原えりか以外にはありえないような描き方だ。時代の要請というより(だって自費出版でのデビューは昭和32年)、個人史の中でその魅力に「はまる」ときがあるのではないかと思う(もちろん人によるが)。
 男性で好きな人っているかしら。

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自由が丘

 先週末が誕生日だっただんなさんへのプレゼントはベッドリネン。結婚したとき買ったものだから、いい加減へたれているし、枕カバーもかなり年季が入ったので、節目だしということで買い替え。でも、思いいれのあるもう廃盤のローラ・アシュレイ。捨てずにいずれはリサイクルの予定。
 それで、今日は3人で自転車で、まず九品仏のぽかぽか広場へ行き、すいた芝生を堪能。月岡さんに頂いた木のプルトイをはだしでどこまでも引っ張っていき、大声で笑うTさん。よそのお姉ちゃんが写生しているところににじりよっていくと、幼稚園のそのお姉ちゃんはとてもお姉さんで、最初は不審そうにしていたが、「見る?」と言ってくれたし、私が「ありがとう」と言うと「どういたしまして」とお返事してくれた。
 唯一痛恨の失敗は本を持ってこなかったこと。だんなさんも一緒だったし、芝生でぽかぽかしながら二人に遊んでいてもらって本が読めたら、さらに幸せだったに違いない。
 ごはんを食べて自由が丘まで行く自転車で寝てしまったTさん。抱っこしてローラ・アシュレイでだんなさんがリネンを選ぶ。気に入った柄は国内生産のもので、角っこに布団を結ぶ紐もついているし、短い辺ではなく長い辺の側から入れられるようになっていて、しかも予算は当初考えていた半分で済んだ。
 見るだけのつもりで行ったchildren's museumでイケアのままごと道具を見る。吊るすネット式のおかたづけ道具があり、「こういうのが欲しいな」と思っていたのと合致したので購入。キャプテンサンタの喫茶でカフェモカ、Tさんはかぼちゃのパウンドケーキを頼む。小さく刻んでくれた。それを手でスプーンに乗せて口に運ぶ。練習中のTさん。私がたしなめて手で食べさせてしまおうとすると、だんなさんは「最近のTは偉いよ、ちゃんと自分でスプーンで食べたがるんだからやらせればいい」と。
 見るだけのつもりで行ったデポー39で、小さいお客さんが来たときに汚す心配をしなくてもいいようにソファのカバーリングできる布が欲しかったところ、いいのを発見。実は昔、ローラ・アシュレイの福袋に入っていたキルトもあるのだけど、同じ赤でもフューシャピンクとバーントシエナでは色味が全然合わないのだった。生成りのざっくりしたオリーブ柄のカバー布を買えて、満足満足。
 デポー39はオールドビームで建て替えのためのセールをしていて、昨日も児童館の後、足を伸ばしたのだった。でも、今ステンドグラスやビューローやドアを買ってもなーというのがあり、結局目の保養をしたのみ。しかし、そのあと久方に行ったDenenでは、さも買いつけているかのように、レバーペーストやワカモーレや天然酵母パンをわくわくと買ってしまった。さすがにDenenには羊の足やら七面鳥やら鴨肉やらまで置いてあって、なんともおいしそうな肉コーナーなのだった。

 今日は散財しすぎかな。でも、必要なものに、出会うべきときに、欲しいと思えるものを買いたいわけで、今日はそういう日だったみたい。

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ライオンキング

 私の親が、少し早いが結婚記念日記念にどうかと言ってくれたので、なかなか入手困難だったが、四季の「ライオンキング」のチケットを買い、夜、Tさんをみていてもらって、だんなさんとデートしてきた。

 ミュージカルを見るようになったのは最近のこと。今回も、いい意味での大衆エンターテイメントを楽しめた。芝居だとこちらも緊張しながら入りこむという感じだが、ミュージカルでは拍手もできるし、子どもは「<ひれ伏す>を<ヒゲ伏す>だって~」とけらけら笑っているし、きっと、江戸時代の歌舞伎なんかもこんな感じにみんなの娯楽だったのだろう。
 ライオンキングじたいは、ビデオで一回見ただけだが、難しい筋ではないし、細部もほとんど記憶どおりだった。もちろん、子どもの文学と一緒で「何」よりも「どんな風に」描くかが舞台の醍醐味なわけだから、動物たちに擬したみごとなパフォーマンスや子役のすごさ、影絵、演出の妙(ジャングルブックの「春に駆ける」を思わせるシンバとナラの夜の場面など。なんでバレエやねん)を堪能。音楽がとてもよく、アニメでもそうだったけれど、やはり、最初の壮大な大地の喜びを合唱する歌が一番好きで迫力を感じた。ハイエナ、怖い。
 <物語>では悪役が大事だよなーなどと思いつつ、ザ・ヒールという感じのスカーも存在感にあふれていた(デーモン小暮がついつい思い出されてしまった)。
 ライオンを百獣の王として君臨するというめちゃめちゃマスキュリンなところは、多く批判されている通りで、世襲制の男ロマンなことは確かであるが、それは、「昔々あるところに王様がいました」の昔話が人間の真実を語るように、そのような昔話性に乗せての父―息子関係や、鬼っ子の悲哀などを浮かび上がらせるのだから、意外に気にするところでもないかーというのは新鮮な再発見だった。

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小谷真理非公開講演会

 今日から私にとって後期の授業の始まり。前期とクラスが入れ替わるので、違うお嬢さん方へ、まずイントロダクションから。

 研究会では、レジメ担当だった。お昼を食べながら報告をする。『叩かれる女たち』より『21世紀文学の創造』のほうが断然おもしろかったのだが、そちらはさわりしか紹介できなかったのが残念。でも、オルタ裁判については、知っておいたほうがいい。

 午後、井辻先生と小谷真理さんのお話を拝聴する。境界を生きる存在としてのサイボーグや、「まだら」のありよう、二項対立していたものが、テクノロジーによって逆に複雑に階層化していくSF、エイリアン文学の現在など、実に実に示唆的なお話の数々で、私も、TaylorのThe Landのことを考えながら、反芻しながら伺う。
 ジェファーソン大統領とアフリカ系アメリカ人の愛人の話を扱った『大統領の娘』を勧めていただく。「モスキート」というSFにそそられている。また、もうすぐ出版されるという『エイリアン・ベッドフェロウズ』もすごく楽しみ。映画では「インドシナ」と「ブレードランナー」を見るべし。

 駅の向こうのおいしいケーキ屋さんのケーキで一服ののち、後片付けを失礼させてもらって、青山一丁目へ。

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ドイツと日本の本を巡る対話の夕べ

 パウル・マール氏を招聘しての、「ドイツと日本の本を巡る対話の夕べ」@東京ドイツ文化センター。パネリストが末吉暁子さんと末盛千枝子さんで、末吉さんからご連絡を頂いたのでぜひにと思ってかけつけた。マールさんが『いつも土ようびドヨンの日』の朗読と映像、またご自身のファンタジーの作り方を話され、次に末吉さんが、末吉さんには珍しいリアリズムの『ママの黄色い小象』や「鬼が島通信」のご紹介、岩下志麻出演の『ママの黄色い小象』のドラマ、朗読をされた。
 パネルディスカッションでは、子どもの本の書き方や、ドイツと日本の子どもの置かれている状況、読書離れの話、それでいて、様々な助言や生きやすさへのヒントがしのばされている子どもの本は、今複雑な現代にあってとても必要とされているのではないかというお話など、盛りだくさんだった。フロアにはマール氏の奥様が家族療法をする心理治療師の立場から発言、また上田真而子さんも、マール氏の本を読んだ小学生たちの感想を紹介されていた。
 こちらもずっしり実のある時間。個人的に印象に残ったのは、ドイツのある学校での実践で、「読書の長い夜」というもの。子どもたちが寝袋や毛布を持って学校に夜集まり、おやつを食べて、ろうそくをつけて、寝るまで、先生がお話を読んでくれるのを聞くという。で、ルールはひとつ、最後の子が寝るまで読み続ける、ということだそうで、先生方交代で明け方4時くらいまで読むときもあるのだという。
 フロアにはドイツ人も多く、同時通訳つきで、なんというか、ドイツ語を聞くだけでも、めったにない耳に響きのいい時間だった。第二外国語はドイツ語だったが、とてもとても、ドイツ語だということくらいしか分からない。でも、『いつも土ようびドヨンの日』では、翻訳版と原語版の二種類のコピーが配られていたので、日本語を読みながら、パウル氏の朗読を追いかけてみたら、ほんとにところどころキルヒェだのテンペラトゥーレだのアーバーだのが分かって、ほんのりうれしかった。

 木内さんにご挨拶し、久しぶりの若松さんと渋谷まで一緒に帰る。3週間分くらいを一気にこなしたような一日だった。

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吉田真澄さん講演会

 絵本の店星の子へ、子どもの本の講座vol.4「楽しみの質をみきわめた本選び」に行った。講師は吉田真澄さんで、童話屋→子どものほんの店のスタッフさんだった方。実は当時の渋谷のお店でもお目にかかってお話もしたことがあったのだが、名前と顔がなぜか一致していなくて、会場でお顔を見て「あっ!」。3年ぶり以上の吉田さんが私のことを覚えていて下さっていたことも、講座に申し込んでいておいてなんだが、久しぶりにお目にかかれたこともうれしかった。 
 吉田さんが読んでほしいと思っているのは、人の心の深みや広がりを描いた本、対話ができるような、励ましを得られるような本であるとのこと。アンデルセン、ゴッデン、ファージョン、アトリー、『ろばのシルベスターとまほうのこいし』『ぞうのババール』『あくたれラルフ』『きかんぼのちいちゃいいもうと』などが挙げられた。それから昔話は別格であるとして、『日本昔話百選』も持っていらしていた。
 最近、春生さんが、BBSでおっしゃっていた「子供たちにも、今、目の前に見る世界が全てだなんて、思ってほしくないなあとこの頃、痛感しています。」という言葉をずっと反芻しているのだけど、それに向かっての、手渡す側の大人の努力ということも、吉田さんのお話を伺って改めて感じた。

 私は、本を読まなくてもいいし、好きなように本を読めばいいし、どの本を読むかは個人の自由だし、というベクトルで考えていたのだけど、既に耕された大人が子どもの本を楽しむのと、子どもの本を読んで耕していこうという子どもとではまた違うのだろう。その辺は、私の中でもはっきりしたスタンスはまだとれない。子どもの文化の中の活字メディアに近い本と、大人の文学との境界も越えあいながら、それこそ吉田さんのおっしゃる「心」を描く本とのあいだを行きつ戻りつしている子どもの文学。また、「おもしろさ」の多様性がある中で、それでも、子どもが勝手に読む本だけでなく、手渡していくべき本がある。きっぱりしたところではなく、こうかなああかな、と揺れているところに、子どもの文学の幅広い道があるのかな。
 そういうことを考える上でも、現場のお話、ポリシーをしっかり持っておられる吉田さんのお話は、おもしろかった。

 mika-mikaさん、えのぷーさんはじめ、1年ぶりの方、初めての方にもお目にかかれて、台風の中がんばって行った甲斐があった。佐藤さんは『ほんとうは~』をバイブルにして下さっているとのことで、とてもうれしかった『マチルダは小さな大天才』と『ぼくらは世界一の名コンビ!』をおすすめ。

 夕方に、さかなさんと二瓶さんにうちに寄っていただき、粗餐。ローストポークは、先日のレシピ本のレシピより塩を少なくアニスシードを多くした。昨日買ったポロねぎは、焼き野菜サラダに。デザートのタピオカココナツミルクババロア&桃缶のゼリーも、なかなか良かったと思う。主に作ったのは私だが、準備も盛り付けもサーブも気を回してくれただんなさん、ありがとう。
 保育の話、本の話、家の話などであっという間に2時間。最初、人見知りで号泣していたTさんだったが、ややして、久々のボウロで落ち着き、わらべ歌で本職の方に贅沢に遊んでいただき、すっかりごきげんモードになった。ありがとうございました。

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21世紀児童文学シンポジウム

 21世紀児童文学シンポジウム。今年度はスタッフをはずれ、一参加者として一番前に陣取り、ゲストの芝田勝茂さんのお話を伺った。むしろ大人に評判がよいという『ふるさとは、夏』の魅力について。あの土着の世界は、おそらくは誰もが感じられるものであること、また、ご自身の中で一番何も考えずに楽に構築できたものであること、というお話。
 あの作品のリアルはむしろ、神さまたちのいる一見超現実なところにあり、ファンタスティックは、みち夫とヒスイの惹かれ合いにあると、私は思う(そしてそのファンタスティックな要素は、他の作品にも共通していくおもしろさだと思う)。芝田さんは、様々な作品の中で、近代的自我を持つ子ども像をつくろうとしているとおっしゃっていたが、日本の作品の子どもは、近代的自我を持ちつつ、やはり八百万の神々や、更科などの古典の世界に守られ援助されることになるのではないか。それが芝田作品のおもしろさにつながっていくし、あるいは、神宮先生がつながりを感じられたハミルトンなどの作家にも通底していくのだろう。<BR> 政治性のお話と、神宮先生のまとめも興味深かった。『ふるさとは、夏』にはばっちりサインもしていただき、ほくほくほくほく。

 今日はまた、レノアさんにもお目にかかれた。いろいろな共通項もあり、チャレンジングなレノアさんのこの一年を想像しつつ、いいご縁をいただいたなあとうれしく思う。今日は、ありがとうございました(^^)

 『歴史との対話』をやっと手に入れた。明日には案内が出せるかな。思った以上にかっこいい本に仕上がっていた。これも、いろんな人に読んでもらえるといいなあ。

 毎度甲州街道→環八では芸がないと、世田谷を縦断して多摩堤通りに出たら、ものすごい渋滞で、結局オーソドックスの二倍の時間がかかり、へとへとになってしまった。腹ペコで実家に車を返したら、母が釜飯を出前で取ってくれてエネルギー補充。父はゴルフということだったけれど、帰りがけに駅で偶然会って、なんだかいろいろあった刺激的な日だった。

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佐竹美保さんの個展

 4月21日までの佐竹美保さんの個展。この週末は予定があるし、もう行けないかなと思ったのだけど、午前中に一本原稿をメールしたら急にやる気に。私にはこういうのは珍しいパターンなのだけど、思い立ったが吉日で、小一時間かけてギャラリーへ。同じ都内でも大江戸線に乗るのはこれで2度目。普段めったに行かない方面へと、プチお出かけ気分。
 ギャラリーには佐竹さんご本人もいらしていた!かっこいい!私はとても緊張しつつ、でも、いろいろお話を伺ってしまった。スクラッチという技法を使ったメニムスの鮮やかな白黒の絵。一番素敵だなあと思ったのも、不規則な並びの障子のような額?を使った、墨絵とスクラッチの、中国風の作品だった。クレストマンシーの表紙は、横の動き→縦の動き→ぐるぐるまわす→中から飛び出るという順番になっていることもおもしろい。挿絵のお仕事外に、その作品に触発されて描かれたという猫人間たちの絵は、ステキなポストカードにもなっていて、うれしく頂いてきた。
 明日はギャラリー内でミニコンサートが開かれるらしい。お琴とクラリネットとチェロ。うーん、リッチだろうな。

 帰りに大門から浅草線に乗ったつもりが、羽田空港行きの急行で途中で分かれてしまった。それでもどうにでも帰れるので、ついでに買い物もして、充実気分である。 

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2001.11.1

 「トムの庭通信」を送って頂いた。岩波の秋の復刊、意外にお値段が安いものが多くてびっくり。ゾロトウの『ねえさんといもうと』は知ってたけど、『にいさんといもうと』もあったんだ。『イシ』や『飛ぶ船』も図書館でしか見かけたことなかったし、また流通していく本には、きっとそれだけの力があると思う。みねこさんの喫茶店のお話も、良かった。

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2001.10.20

 21世紀児童文学シンポジウム。ひこ・田中さんをお迎えして、inspiringなお話をいろいろ伺った。ますこさんの予言通り、ひこさんは全身黒のファッション。
 「最新メディアと物語のゆくえ」という副題で、『アンダー・マイ・サム』(伊藤たかみ)や『ゼブラ』の「B.B.」、『悪者は夜やってくる』、『ワンピース』やRPGなどが例示された。現実が図式的に陳腐になり、物語はまた様々なメディアで強く求められていて…というところにひこさんの主張がわかる。
 神宮先生が、論じられたことをさらに聞き手が考えていくこと、という宿題や、物語は本質的に変化しているのか、それとも変化の中のvariationなのか、という問いを、最後に投げかけられた。うん、自分の中で漠然と思うことはあっても、もっとしっかり考えないといけないかも。

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2001.9.29

 21世紀児童文学シンポジウム。ゲストは森絵都さん。きれいなお姉さんで、中学時代に実際に友達と人の家の屋根にのぼっていた話や、DIVE!!のきっかけや取材の話など、とても楽しいお話だった。質問も活発だったし、編集者さんの視点というのは、読者や研究者と違ってまた独自だなとも思う。
 あまりミーハーになるのは何なのだけど、『宇宙のみなしご』は、修士の頃初めて書いた評論の題材。思い入れがあったので、休み時間に本を持っていって、サインをお願いしてしまった(*^^*) なんというか、かわいいというか味のあるサインを頂き、すごくハッピー。
 ますこさんにも初めてお目にかかる。金原先生を呼ばれた講演会のことなど伺った。なんだか、夏以降、ネットの中でおしゃべりしていた方と実際にお会いできる機会が増えたようで、こちらも新鮮でハッピーである。

 夜、友達の家で朗読会に参加してきた。全部で4人。西荻なのだけど、吉祥寺から乗った中央線は荻窪まで行ってしまい、また、7、8年ぶりの友達の家で少し迷ったりもして、少し早めに着く予定が、結局予言通りの時間になってしまった。
 集まりながらも、私を待っていてくれたので、二人の朗読を聞くことができた。松本さんは小泉八雲の怪談奇談(怖かったっす)、田中さんは高村光雲のエッセイで(丸太とかまぼこ、のんきな時代)、普段手に取らないものを耳で聞かせてもらえるというのは、これも新鮮な経験だった。
 今季初の鍋をおいしく頂いたあと、私は『クマのプーさん』のプーがウサギの穴にはまる話と、Oliviaを読んだのだけど、ちょっと焦ってしまって、なんだか不出来になってしまった。まあ、初めてだから仕方ないよね。次の機会も楽しみにしたい。
 お誘い、ありがとうございました。

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2001.9.27

 昨日は大学でミーティング。駅前のドラッグストアがメガネ屋になりそうで、街道の向こうのモスバーガーも閉店していてびっくりした。
 夜、久しぶりに日本酒を飲んだ。8月に中国からシルクロードをたどってパキスタンに行った上野さんのお話を伺って、とてもおもしろかった!

 今日は図書館でリクエスト本の引き取りとさらなるリクエスト。トラや帽子店のCDも3枚来たので、家に帰ってから早速聴いてみる。楽しさとメッセージが伝わってきた…けどたしかにこれはコンサートで、全身で聴く方が正しいようにも思った。興奮している子どもオーディエンスとか、見てみたい気がする。児童室で『サッちゃん』を読んで、幼年詩の世界の広さに改めて感嘆したのだけど、多分、根っこは同じなのだろうな。
 借りてきた一冊の『希望の国のエクソダス』。2000年出版だけど、近未来の予言を…、もちろん村上龍は確信犯?

 大事な友達から手紙が届く。カザルスについての本は、伊勢英子さんの『カザルスへの旅』もいいらしい。心にとめておこう。

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2001.9.19

 トムの庭の掲示板にあったパブロ・カザルスの言葉。
 「生まれ故郷の民謡をひかせてもらいます。鳥の歌という曲です。カタロニアの小鳥たちは、青い空に飛び上がるとピース、ピースといって鳴くのです」
 ここに書き留めておこう。
 『パブロ・カザルス 喜びと悲しみ』も、ここやアリスさんちのBBSにも話が出ていて、食指が動いている。しかし、9月になってからどうもパワー減で、本が全然読めていない。ふう。あと2週間で授業が始まれば、またメリハリがつくかな。

 プロジェクトSが少し前進。今月中には何とかしたい。

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2001.9.6

 渋谷駅で、後ろから「あっ」と声がした。高校生くらいの男の子で、私のかばんに注目している。このかばんは、お台場のメディアージュにあるWhere the Wild Things Areのアトラクションで買ったもので、シックなブルーの風合いにセンダックの絵が配してある、お気に入りのショルダーバッグである。
 子どもの本関係の集まりでは評判いいのだけど、見知らぬ人の注意までひきつけるとは思わなんだ。
 だけど、青年いわく、「かいぶつたちのいるところだ!」 「かいじゅうたちのいるところ」なんですけど…。

 吉祥寺の「おばあちゃんの玉手箱」という子どもの本の専門店に行った。初めて行ったのだけど、広々とした2階建てで、1階が売り場、2階がプレイルームになっている。
 絵本が多かったけれど、木のおもちゃやウォルドルフ人形、シュタイナー教育関連など、本以外のものも充実していた。「ぐりとぐらキット」も売ってたけど、これは、作り方を入れてしまうと著作権違反になるので、材料だけ。「作り方は『いっしょにつくろう』(福音館書店)を見てね」ということらしい。
 ゆりさんのファージョン論、センターで申し込み損ねていたのが売られていたので、それをゲット。ほかにも、見てみたかった本(森絵都さんの『あいうえおちゃん』とか)がいろいろあっておもしろかった。ベスコフの絵本というのは、ほんとにきれいだな。

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2001.8.22

 いよいよ、Booksトムの庭子どもの本の講座① 月岡さんともしか、かもしかさんと待ち合わせ。ゆうぴょんママさんとかおるこさんと一緒にトムの庭に向かう。マンションの一室で靴を脱いであがり、絵本と子どもの本が広がるすばらしいお店だった。
 アリエルさんやOKOさんやかおるこさんなど、トムの庭のHPでお名前を見る方と実際にお目にかかる。お昼ご飯の後、長久手文化の家に向かい、1時半に講座の始まり。最初はすごい緊張してしまったのだけど、だんだん落ち着いてきて、話をするのが楽しくなってくる。1時間半の話と、30分の質疑応答。自分の思いを伝えることができた達成感もあったし、皆さんのお話を伺えたのも楽しかった。『ほんとうは』と『だから』を買って下さった方がたくさんいて、サインをさせて頂きながら少しでもお話できたのが嬉しかった。本当に、これは出会いだね。
 再びトムの庭に戻って、お手伝いくださった方々とおいしいビールなど頂き、夜、仕事の後のだんなさんと待ち合わせて、月岡さん、みねこさん、もしか、かもしかさんと私たちで夕食をいただく。海鮮のおいしい居酒屋レストランで、日本酒もカクテルもおいしく、もう話をするのが楽しくて、時間を忘れてしまった。深夜近くにマリオットに戻ってきた。
 月岡さん、みねこさんとは初めてお目にかかったのだけど、本当に私は、お二人と出会いが持てて、その上このような機会をいただけてしみじみ幸福だと思う。この出会いから、いろんなsomethingが広がっていくことを空想するし、私は、そうしてゆきたい。

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2001.8.21

 台風情報をずっと見ていたら、進路と時間帯がトムの庭の講座と大当たり。午後、何度かのやりとりの末に、今日のうちに名古屋入りしようということに決まる。
 あわただしくパッキングして、券を変えてもらおうとJRの駅に行ったら、「今、また新幹線止まっちゃいましたよ」と言われてシュンとなってしまった。だけど、ここで帰るわけにもいかないので、東京駅に向かってみる。
 間引き運転で自由席しか売れないとのこと。でも、座っていきたいなあと、適当にホームに行ったら、反対側にはこだまに乗る人の長蛇の列があるけれど、こっち側は人がまだ誰もいなくて、もうすぐ新大阪行きのひかりが入ってくるというホームだった。誰も並んでないのでちょっとどきどきしながら一番前に並んだら、やがてひかりが入ってきて清掃があって、乗車できるころには私の後ろにも列が長く伸びていた。
 けっこう待たされたけど、一番に乗れたのでちゃんと座れて、定刻1時間5分遅れで出発。出たら名古屋までは普通に運転されたので、結局、東京駅に着いてから3時間ちょっとで行くことができた。途中は暴風雨のところもあり。大人の冒険は心臓に悪いと思いながらも、新幹線に座った時点で「これで明日の昼に着かないことはない」と安心できたし、万が一のためのカロリーメイトも2本のお茶もいらなかったので(^^; よかったよかった。
 22日の晩も泊まる予定のマリオット・アソシアに部屋をおさえていただいたので、チェックインしてちょっとご飯を食べて(食べながら、『霧のむこうのふしぎな町』は面白いなあと、再読しながら全部読んでしまった)、ひとりでちょっとだけ緊張しながら、でも安心して、今日を終わる。…その前に、だんなさんに電話して忘れ物したあれもこれも持ってきて~と頼んだり。

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2001.7.22

 プロジェクトミーティング@麻布区民センター。六本木に行くのなんて久方ぶりで…たどり着けてよかった。こんなところに区民センターがあったりして、いいなあ、港区民さん。
 発表を聞き、フィードバックしあい、ヒントをもらう。ほとんど方向性はこれでいいと思う。OKサインも出たし、あと2ヶ月でいいものを書きたい。
【Spago】六本木 82-3-3423-4025
 お昼を頂いたあと、さらにここでミーティング。
 お昼のセットは、前菜とメインをチョイスできて、パンとデザートとコーヒーがつく。で、スモークサーモンのサラダと、大葉のフェットチーネイカ墨とトマトのソースにした。とってもとってもおいしかったし、雰囲気もよいお店だった。結婚式の二次会の相談に来ているカップルがいた。……そんな中で、レジメを出して会議している11人(^^;
【アフタヌーン・ティ】@六本木
 ミーティング終わらず、さらに移動。夏限定メニューのライチとラズベリーのソーダは、最初は甘く感じたけれど、爽やかで、ピンクがしゅわしゅわと溶ける色がきれいだった。

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2001.7.18

久しぶりの日本酒で、けっこう酔ってたり。
 ミーティング@大学 版元品切れになってしまった『ハイアワサの歌』を図書館で延長。
 ミーティングはとどこおりなく、意見も活発に。ああ、世の中にはなんてたくさんの素敵な本があることだろう。積読の山また楽し、電車で『謎物語』(北村薫)読了。
 @一平で大いに楽しかった。自分の本分も尽くしつつ、目標も見定めて。

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2001.7.14

山中恒さんの古希のお祝いの会に、参加させて頂いた@新宿マイシティの「松澄」
 本当にたくさんの本を書かれている山中さん。『赤毛のポチ』や『ぼくがぼくであること』などシリアスな作品のほか、『あばれはっちゃく』や『おれがあいつであいつがおれで』などのエンターテインメントに、私はなじんでいる。そうそう、先生お勧めの『おへそに太陽を』も読まなくては。大林監督の映画作品は、「転校生」以外にも、『とんでろ じいちゃん』を元にした「あの、夏の日 とんでろじいちゃん」(1999)があるらしい。
 『少年H』や戦争に関するお仕事に、今現在は心を傾けていらっしゃるようで、そこに至る軌跡をうかがえたのもよかったし、村上勉さん、柏葉幸子さん、末吉暁子さん、千葉幹夫さん方、桃太郎の同人の方がたくさんいらっしゃっていて、ミーハーに興奮してしまった。編集者の安彦さんや梅田さんともお話できた。安彦さんに伺ったことでは、児童文学の境界というあたりで、同じことを感じていると思えて、うれしかった。本当に、文学と子どもの文学のはざかいについて考えていくと…。実におもしろいのだ。

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2001.6.25

 授業を超特急で終わらせて、映画Mary Poppinsのさわりだけ見せることができた。133分の大物なので、来週は、昼休みから見ることに。バンクス夫人とバンクス氏に注目すると、また違った見方ができそう。今日たまたま読んだ本の中に、映画の中のバートの哀しい明るさのことがちらりと書いてあって、そうそうそうとうなずいてしまう。

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2001.6.23

 21世紀児童文学シンポジウム第3回で、那須正幹さんがゲストにいらした。気さくな広島弁で、「本なんてつまらんと思ってる子どもと勝負」という発言が印象的。懇親会で、「佐藤愛子の『血脈』を読みなさい」と勧めていただいたので、図書館にリクエストをかける。
 第2部でも思ったけれど、ミステリーファンって多いのだなあ。私は推理小説もミステリーも全然読まない。今はまっている北村薫のシリーズは、推理小説だとはあまり思っていなかったり。でも、世の推理小説が円紫さんと<私>シリーズのようにおもしろいのだとしたら、今までずいぶんたくさんの本をミスしているような気もする。

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2001.6.19

 ミーティング。展望が明らかになるということは、自分のやらなきゃいけないことがより具体的によりクリアになり、その仕事と、同じテーマを持つ別な仕事や、テーマは違ってもしたい/しなくてはいけない仕事など、もろもろが輪郭をとりはじめる。
 たぶん今年も、いちどきにいろんなことをやりながら過ごすことになりそうで、この夏の暑さにどう対処するかなあ、という、これまた具体的な問題を考えねば。また、すばらしいお話もいただいて、ドキドキしている。まずは、ベストを尽くすこと。

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2001.5.26

 21世紀児童文学シンポジウム第2回。
 角田光代さんは、若いのだから当たり前だけど、学生さんのような若い風貌でびっくりした。
 お話も、とてもおもしろく、講演を聞くのではなく、促されて問われて出てくる言葉が、とても誠実な作家さんだと感じた。それを受ける、神宮先生や上野先生、作家としての舟崎先生の言葉にも、重みと余韻がある。フロアからの質問もたくさん出て、それに対する角田さんのお話も、興味深かった。
 私も、ロードノベルとしてのモチーフと、児童文学-文学のはざかいについてお聞きした。

 人間としてのresponsibiltyや、一人一人の価値観の創設を、ジャンルも文体も超えて、作家が仕事しているとしたら、それを受ける私たちにも、足場と、手探りでもいい、自分の立つ場所の模索、さらにはそれを破壊したり再創造したりという仕事が、同じようにあるのではないかと思う。

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2001.5.25

 津田塾大学の公開市民講座で、河合隼雄さんの講演会を、プロジェクト参加で聞いてきた。題の「ものがたりが生まれるトワイライト・ゾーン」。こっそり自慢するけれども、オファーしたのは私たち。河合さん流にいえば、そのなんてことない「題目」が、私たちと河合先生をつなぐselfになってくれる。
egoの周りにselfがあり、selfを通じて外界との関係を作っていくという話から、その外界との間にあるワンクッションが、物語を生むトワイライト・ゾーンになるということ、そして、児童文学では、その場所が<庭>であることが多いこと、を『トムは真夜中の庭で』や『夏の庭』『秘密の花園』を挙げてお話され、実に楽しく、おもしろかった。
 第二部では関係者のみの茶話会?(お茶は出なかったけど)。ピアノの伴奏をつけた河合先生のフルート演奏を聴かせて頂く。モーツアルトの11番、「七つの子」と「この道」、とあと1曲。音楽家とはまた違った、味のある演奏。その後の質疑応答のときには、うつ病を克服したものの、担当の精神科医との間にどうしても壁を感じてしまっていたという人が発言された。そして、河合先生のフルートの音に、「(どうもうまく折り合えなかった)精神科の先生も、人間らしい人間なのだということが初めてわかった」と言われたのが、印象的である。
 宗教や多重人格の話など、たった50人ほどで聞くには実に贅沢な時間だった。

 メモ:1のダイナミズム。 

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2001.5.17

 夜、吉祥寺での集まりに参加させていただく。沖縄・八丈島など料理のお店で、これがまた、めちゃめちゃおいしかった。島ずし、明日葉のてんぷら、明日葉のおひたし、くさやのひもの(初体験だったけど、柔らかく漬かっていて、お酒にぐー)、ゴーヤーチャンプル(家で作るとあんまりうまくいかないんだよね)などなど。特産らしき焼酎も、後を引かない軽さ?で、水割りとレモンでおいしくいただく。
 話は、児童文学にまつわるもろもろ。ベクトルはいくつかありつつ、それぞれに、気持ちを新たに。個の話を伺えたのと、忘れていた持論を思い出させてもらったのが、特に収穫でした。

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2001.5.12

 日本イギリス児童文学会東日本支部例会。研究発表2本とヴィクター・ワトソン氏の講演。沼賀さんが発表した喜多村惠(きたむら・さとし)の絵本の世界にひかれた。今度、図書館で探してみようかな。

 ワトソンさんの話は、通訳つきだったけれど、英語もとても分かりやすかった。レジメに忠実に沿ったお話…と思ったら、間違えて、先生の読み原稿をコピーして、ハンドアウトに配ってしまったとかで、最後は回収されていってしまった。お話は、「シリーズものの魅力」ということで、ノートンとスーザン・クーパーとグリーン・ノウとハリポタが取り上げられ、具体的な話がおもしろかった。全体としてはスタンダードなラインだったと思う。でも、分かりやすいことを分かりやすく語るというのも大事なことで、改めて指摘されるとなるほどな、ということも多い。最後はinvisivble excellenceということで、それが、見過ごされてきた子どもの本の魅力であると論じられたが、やや駆け足だったので、この抽象的なタームについて、もう少しお話が聞きたかったな。
 で、その疑問を持ったまま、質疑応答で、思わず手を挙げてしまった--「取り上げた3つのシリーズを評価する基準は?」やはり、inspiringな児童文学をセレクトする基準になるのは、大人の文化・一般の文学に通じる、あるいはそれらをreflectするcomplexcityがあることだそうだ。それは、かなりスタンダードな考えに思えるけれど、筋が通って帰納していってくれるのは、刺激になる。ゲド戦記+Tehanuについての質疑応答も、個人的におもしろかった。
 3作と違って、ハリポタを取り上げたのは、やはり、everything changed in 1997というように、無視できない趨勢があったかららしい。ハリポタの魅力を、フランス語の単語を引いて説明してくれたが、ハンドアウトなき今となっては、その言葉も分からないのだけど(^^;、納得いく解説だったと思う。

 何年ぶりかにクレヨンハウスへ。クレヨンハウス主催講座で、2002年4月の講師の富安陽子さん、タイトルが「だから、書かずにいられない」…あれ、どっかで聞いたことあるような響き…。

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2001.5.5

 見るだけのつもりで入ったナルニア国で、旧版岩波少年文庫の在庫セールを発見。魔物が出たのか、10冊お買い上げ。嫌な予感はしてたのだが、1冊は、家にもあった(^^;
 在庫だから、日に焼けてたり埃がついてたり。まるで古本を新本の値段(でも旧版の定価だから、今の新版より多少は安い)で買う自虐家のような。でもいいもん。今買っておかないと、いつ会えるかわかんないもん。

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2001.4.28

 地下鉄と大井町線を乗り継いで、緑ヶ丘の「星の子」へ。子どもの本の店の掲示板に宣伝が出ていた、絵本のお店です。こちらも、自宅を改装した小さなスペースのお店で、日本語の絵本の品揃えは良かったです。児童文学は、あまり置いていませんでしたが、とりあえず『空とぶベッドと魔法のほうき』と『無心の歌、有心の歌』(ブレイク。前に子どもの本の店で、迷って買わなかった)をお買い上げ。サービスカードをもらいましたが、カードのスペースの関係か、「19個のスタンプで、500円」。…19回というのが、半端で妙に印象的でした。カード自体は手作り風でとてもかわいいです。
 中に入って、かわいいね~だけでなく、積極的に買っていくことが大事だなぁ。

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2001.4.27

 夜、BSで「ハリー・ポッターの旅」をやっていた。荒俣宏と野村佑香というなんだかヘンなコンビだったが、内容はけっこうおもしろかった。というか、単にミーハーに、イギリス素敵、スコットランド素敵、と見ていただけなのだけど、見たことのないスコットランドやコーンウォールに、いつか行ってみたいな~と思った。
 最初に、荒俣さんが大英博物館で「ハリー・ポッターは人気だけど、大人の中には『こんなのを読んでいると、子どもが魔術に走って悪くなる』『ハリーは悪い子だから子どもには読ませない』と言う人もいる」と言ってたが、ほんとか~??それよりも、スコットランドの古くからの暮らしを営んでいる人のところを訪れた後に「こういうところに住んでいる人は、もう、伝説や物語が現実にあるから、つくりもののようなお話は必要ない」と言ったことの方が、ずっと説得力があったぞ。
 番組は、観光案内的に、ロンドンの駅に準備された「9 3/4番線の看板」で写真を撮るとか、路地を入っていって、杖屋で柊の杖を買うとかから入る。アーサー王の話なんかも出てきたし、白梟も、大変知的な生き物に見えた。
 私は、エジンバラのパブリック・スクール訪問が一番おもしろかった。11歳の子どもたちの国語(英語)の授業、楽しそう。シノブという女の子がいて、どうやら、野村佑香の言葉も分かっている感じだったけど、ダブルかな?上級生に寮に案内してもらうところもおもしろかった。ハリー・ポッターというより、トム・ブラウンやウェストールを思い出してしまった。野村佑香は17才だけど、どう見ても、案内してくれた最上級生(18歳)の男の