東京はとても涼しい朝。京都も、日中は日差しが暑かったが、家の中ではそれほどでもなく。
おむつなどを買い出しに行くついでに、新しくできていた豆腐屋さん2号店で、黒豆ときなこソフトクリームを食べる。しっかりした味でおいしかった。ほんとは豆乳ソフトが良かったのだが、機械の調子がいまいちのようで、代わりに豆乳とおからのドーナツ(小さ)70円をだんなさんとシェア。こちらはあっさりしていて、おやつにぴったりという感じだった。
新幹線のTさんは珍しくぐずりぎみで、泣き叫ぶ帰省新幹線を覚悟したが、なんのことはなく眠いだけで、まもなく寝入った後、名古屋の手前で目を覚まし、あとはごきげんに過ごした。お弁当もたくさん食べた。京都の家ではとりあえず最初は人見知りがあったけれど、きっと明日には慣れているだろう。5日間、元気に楽しく過ごそうね。
2日目
午前中は土砂降りの中を、車でスカンジナビアブックギャラリーへ。あらかじめ連絡していたので、八木さんが迎えてくださり、小一時間お店にいられた。お茶とお菓子まで出していただき、お正月からまた大きくなったTさんも見てもらう。この間のようにベビーカーでにっこりというわけにはいかず、売り物の木のショベルカーや絵本に突進していったので、同じ階にある子供の遊べる遊び場に、だんなさんに連れていってもらった。
その間に物色した、原書のムーミンの「大きな本」と、大橋歩さんの冊子「アルネ」、フィンランドの観光案内の雑誌夏号と冬号などを買う。
店内には、フェアに合わせてスウェーデンポップスのCDがたくさんあり、試聴もさせてもらえた。八木さんが「これ、ひろえさんがお好きそう」と言ってかけてくれたCDは、たしかにとても私好みで、聞きながら「ほしい!」と思っていたら、まもなく帰ってきてTさんにパンを食べさせ始めただんなさんも「ねえ、これ買わないの?」と言い、TさんはTさんで曲に合わせて手をたたきながら踊っていたので、家族ぐるみで「買い」なのだった。
新風館のAsk a Giraffeでお昼ご飯。Tさんぐずりで、抱っこで店外に行き、交代で食べた。それでも、だんなさんの本日のパスタのソースはとてもおいしかったそうだし、私のローストチキンオープンサンドも柔らかくておいしく、ワタリガニのスープは味が濃くて絶品だった。冷えた体にナイス…というか、お盆なのに寒すぎ。
さらにTさんサービスで歩いてこどもみらい館へ。小学生未満のみの元気っこランドは、芋の子洗いの混雑だったが、Tさんは幅広の滑り台をよじのぼり、段差や階段もてけてけ走りまわっていた。私は40分のフリータイムをもらい、こんなときに限って、読みかけの『プラネタリウムのふたご』は忘れてきてしまったので、図書室に行って、今号のAERA、幼稚園の選び方の本、キッパーの原書絵本と、スタイグの『きいろとピンク』、あべ弘士の『おいでおいで』を読んだ。
3日目
【カフェ・リュイソー】 京都市中京区御池通木屋町東北角
ゆうぴょんママさんおすすめの気楽なダイニング。お手ごろなランチメニューは、とってもおいしかった。だんなさんは普通の「セットランチ」、私は「ステーキランチ」で鴨のローストにした。前菜、一口サラダ、パン、デザート、コーヒーがセットということで、メインだけ違うのかと思っていたら、セットの前菜もデザートも、私のほうがちょっとずつ上だった。でも、メインは、だんなさんの夏野菜料理のほうが変わっていて、ナイスチョイスだったかな。もちろん、鴨もおいしかったけれど。マスカットの香りの強いフルーティなワインも、ハーフボトルで。
応対も感じよく(もう一軒候補だった「パスカル・ペニョ」はとっても高飛車で、こちらから願い下げ)、いいお店を紹介していただいた。
三条通りをずっと散歩しながら帰りは歩いて。カフェ、花屋、はちみつ屋、洋服屋、美容院などが並び、人でにぎわっていた。昔とはぜんぜん違うらしい。おしゃれな通りで、歩くのが楽しい。私たちも、お兄さん誕生日のお祝いのお花と、お客さん用のケーキを買って幸せに帰る。
だんなさんのお友達のセキヤくんがフィアンセと京都にたまたま旅行中。というわけで、もう一人のお友達神戸在住のマツモトくんとも落ち合って、5人で食事に。本当はマツモトくんの奥様もいらっしゃるはずだったが、つわりで残念だった。
夕方に家に寄ってもらい、Tさんと対面。マツモトくん宅にはお正月に寄せてもらっていたので、「大きくなった」といわれる。セキヤさんの馴れ初めなどを聞きつつ。
【にしむら】 京都市中京区六角通東洞院東入
個室をとって、京料理を堪能。あらかじめのリクエストで、本当は季節の終わってしまったはものお造りを出していただく。食前酒、前菜、鴨のしんじょ、お刺身、スズキの香草焼き、お肉、お椀、デザート、日本酒etc どれをとってもおいしくて、雰囲気も最高で、堪能。贅沢な場に感動した。
ビジネスピープルのトークに少しへこむが、私は私、going my way.
Tさんは、昼も夜もお留守番。どうかなーと心配もしたが、何度もベビーカーで散歩に連れていってもらい、ごはんもいっぱい食べて、お風呂も入れてもらって、ちゃんと気張っていい子ですごしていてくれた。ただ、生まれたときからのアルバムを自分で見ていて、お父さんお母さんの写真を見ているうちに、涙がぽろりんになってしまったらしい。
4日目
晦庵河道屋】 京都市中京区麩屋町通三条上ル
毎度のお楽しみの晦庵。天ざるとそば巻きをいただく。そば巻きは、短く切ったおそばとわさび少しを海苔で巻いたもので、東京では食べたことがない。一皿、結局私が全部いただいてしまった。
【バール タントタント Bar Tanto Tanto】京都市中京区堺町通三条上ル西側
最終日に、みんなで外食。イタリアの旗が立っているお店が道をはさんで二軒。一方がカジュアルで、こっちの本店は町屋を改造したらしき、リストランテ。
昼間のコースは、前菜、サラダ、本日のサラダは茄子ときのこのクリームボロネーズをチョイス。茄子が香ばしく、クリームなのにこってりしていなくて、肉のソースの味がきいている。デザートは、いちじくのタルトとティラミス。どのお皿も、味がしっかりしていて、ほんとにおいしかった。
自分たちでもいろいろ調べたりしてレストランに出かけるけれど、結局は、教えてもらったり連れてきてもらったりするお店の方が一味違うおいしさと再認識した。
Tさんはベビーカーに乗ったまま、バナナとパンを食べ、絵本とおしぼりとカトラリー受けで遊びながら、奇跡的に思えるほど機嫌よくすごしてくれた。
【トゥレ ドゥー Tous Les Deux】京都市中京区三条通新町角
近所のケーキ屋さん。「あー、お客さんにケーキでも買わなきゃなー」と歩いていたら目の前に登場し、しかも、美味しかった。家族の分も買っていったのだが、紅茶のクレームブリュレが好評だった。ほかに、いちじくのプリン、はちみつのババロアなどもそそられるところ。
かわいらしい店構えで、中に4席だけ席もある。お土産の焼き菓子も、最終日に再びここに買いにきた。つめているのを待っている間、自家製シャーベットを出してくれた。冬は紅茶をふるまってくれるらしい。
8月16日の夜、初めて五山の送り火を見た。火がぽんぽんとついていき、前日までの雨にぬれたのを油をまいて燃やしたか、すごい煙があがって、それが晴れてくっきりとあらわれた「大」、草書体なことに驚いてしまった「妙」と普通の字体の「法」(で「妙法」)、魚の形みたいで妙にかわいい「舟」の3つを見ることができて感動。
だんなさんは家の物干しで見られなくなったときから見ていなかったということで、「大」をこんなに近くで見たのは初めてだったとのこと。ただし、「大」が見えたところで、寝ていたのを起こして連れてきたTさんがかなりのぐずりモードになってしまったので、迷惑にならないよう、先に下に連れておりたので、残りは、私一人で堪能した。叔父さんと従妹ちゃんとそのお友達とご一緒させてもらって、「あっちに次見えるよ」などと教えていただけたのも、ラッキー。
夏を見送り(ほとんど秋だったけれど)、お盆の帰省を初めて一日延ばして正解だった。見ておくべき。なんともいえない風情をその「場」と共有できた。
今回の帰省は、なんというかTさんとの合宿みたいな感じだった。外に出るのが大好きなので、ベビーカーで公園に行くのが楽しく、京都のおじいちゃまおばあちゃまにもいっぱい遊んでもらえたのは良かったが、反面、外食は以前よりやりにくくなり、新幹線でもちょうど遊びたい時間に狭い席だったので、くねくねと動き回り、眠りも浅く、ちょっと大変だった。
4泊5日、長いようなあっという間だったような。私たちの夏休みが終わり、Tさんはまた少しお姉さんになったように思う。
今月98歳になるすばらしい大おじいさんにお目にかかると、いつもじーんとしてしまう。「機嫌ようすごしてな」「達者でな」 Tさん、大おじいちゃまとの握手は、ほんとにありがたいことですよ。