2012.03.17

マイノリティは苦しみをのりこえて―アメリカ思春期文学をよむ

Kuru 『マイノリティは苦しみをのりこえて―アメリカ思春期文学をよむ』 吉田純子、鈴木宏枝、大喜多香枝、冬弓舎、2012年3月。

 共著が出ました。8章中3章を書かせていただきましたので、現在のところの私の筆頭業績になりそうです。児童文学というマイナー研究の中でも、さらにアメリカ、ヤングアダルトということで、狭いところを突いていく本ですが、特殊な経験と思えるその背後にあるメッセージ性や生きることの肯定は、逆に普遍性を豊かに持ち得ていると思います。

第1章 「ウキヨ」の土着化―シンシア・カドハタの『七つの月』 (吉田純子)
第2章 韓国系家族の挫折と自立―アン・ナの『天国までもう一歩』(鈴木宏枝)
第3章 コミュニティをもとめて―リンダ・スー・パークの『モギ―ちいさな焼きもの師』(吉田純子)
第4章 チカノの子どもの本におけるラ・ジョローナ伝説―パトリック・ユースタスの『チョーティト』(鈴木宏枝)
第5章 視覚がもたらす死の受容―アンジェラ・ジョンソンの『犂を打ち鳴らす』(大喜多香枝)
第6章 ポストコロニアルな目ざめ―ローザ・ギィの『友だち』(吉田純子)
第7章 アフリカ系アメリカ人少女の成長と言葉の力―ヴァジニア・ハミルトンの『プリティ・パールのふしぎな冒険』
第8章 19世紀女性主人公の「幸運なる堕落」―キャサリン・パターソンの『ワーキング・ガール―リディの旅立ち』(大喜多香枝)

 神戸女学院大学の出版助成をいただき、吉田先生が出版社探しに奔走してくださいました。冬弓舎とご縁があり、構成へのサジェスチョンやていねいな校正をしていただいて、本当に感謝の一言です。本書では、現代アメリカのヤングアダルト文学のなかでも、特に人種や時代的貧困を背景にした「ハイフン付きアメリカ人」の子どもを主人公した作品を選んで論じています。「苦難の超克」をキーワードに、彼らのなかに希望を見出し、サバイバルしていく姿に敬意を払いつつ、そのプロセスを様々なアプローチで読み解きました。タイトル以上に「希望」を扱った論文集です。こつこつ発表してきたペーパーが日の目を見たほか、私は、この本の書き下ろしのためにアン・ナを読んだことで、別な論文にもつなげることができました。
 吉田先生や大喜多氏とこのような仕事がご一緒できてとてもうれしかったです。どの論考も読みごたえがあり、私自身も勉強になりました。

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2012.02.05

The 6th Conference of Children's Literature Symposium (2)

学会の2日目です。inclusiveの朝食ひとつ食べるのでも、丸テーブルで会話をしたりしながらソーシャルな。話題は10才以下の子どもがiPadなどを使うことへの危惧で、赤ちゃんがiPadを使って遊んでいるhorribleな動画がYou tubeにあったとか、電子書籍があっても紙はなくならないだろうとか、しかし電子書籍になると、読書が極端に私的なものになってしまうとか、いずこの国でも同じような議論だなと思います。

 私の発表は朝食後すぐのセッション3で、3人の発表者のうちの1人目でした。このセッションだけの聴講を実行委員会が快くOKしてくれて、Yoshikoちゃん一家も来てくれました。昨日より参加者が多くなり、30人ほどの「お客さん」で部屋が一杯になったのはうれしかったです。Prince Caspianについて論じたペーパーですが、我ながら今回はおもしろいのではないかと思えたし、PPTもかなり入念に準備したし、この会議全体がフレンドリーな雰囲気だったこともあり、興味を持ってもらえるのではないかと思っていたのですが、ありがたくも質問を3件いただき、終わったあとにもコメントをいただき、近所の大学で教鞭をとっている先生からは、「おもしろかった」だけではなく「教えている中に日本からの留学生がいるが、礼儀正しくまじめで本当にいい学生だ。あなたもそうだ、日本人ってすばらしい」という、過分に発展したほめ言葉までいただいたりしました。苦労したけどやってよかった。さて次は投稿です。
 2人目の方はThe Lion, the Witch, and the Wardrobeの映像化作品における風景とnational identityについて。風景に表されるEnglishnessや、映像化が無意識的に目指すイギリスのカントリーサイドの風景というあたり、BBCのドラマやアニメもあって、おもしろかったです。トリニティ・カレッジの先生とナルニアのセッションを共有できるなんてたいへん光栄なことでした。

 セッション4は女性性が論じられ、The Little MermaidUndineの比較、ディズニーやPrincess Diaryなどの作品の中のPrincess像という、わりにオーソドックスな発表。Princessの対になるPrinceの単調さについても言及があったので、その後の昼食の丸テーブルで一緒になったときに「もしかして、これからはシングルマザーのPrincessが出てくるかもしれませんね」なんてお話。もうあるのかな?

 お昼のあとは、メディアについてのセッション5に参加。2人目の発表者が「花より男子」(Boys over Flowers)等を中心にしたOtaku-ismについてだったので、いくつか質問を。放送された直後からlicense freeでネットに字幕版が上がり、こぞってその情報を手に入れたがるということだったので、そういうアニメが魅力的なのは、アニメ自体の魅力なのか、アクセスのしにくさから魅力が増しているのか聞いてみたのですが、「今後の課題」ということでした。日本語の文献を読めないと、これで博論書くのは大変ではなかろうかとか、いらぬ心配ですが。3人目が、香港の大学院生で、Peter Panとディズニー版の比較。理論的な枠組が欲しかったかなあ。でも、アメリカも初めて、国際学会も初めて、そもそも学会発表が初めてという1年生がよく乗り込んできたなあと、彼にはとても実りの多い体験だったのではないかと思います。

 つづく特別プログラムでは、絵画を通したグループでのワークショップで、絵についての理論的な見方(shape, theme, line, color etc)と技法的な鑑賞法を教えてもらいました。小学校レベルでは予算が削られているので、このようなワークショップは学校の美術の時間ではできないが、美術館や美術の授業の特別プログラムとして経験できる、と同じグループだった方に教えてもらいました。メソッド1つ知っているだけで、美術館がぐっと楽しくなります。子どもたちや、学生にも知っておいてほしいな。

 最後、楽しみにしていたDr. Nodelmanの基調講演では、Never Land and Our Landというテーマで、Peter Panの様々なadaptation版の挿絵を中心に、「インディアン」「タイガーリリー」の表象が論じられました。内包された社会的な意識、人種だけではなくセクシュアリティ(下着姿のタイガーリリーとか)や階級の問題も照らし出されます。問題提起型の講演でしたが、とてもinspiringで、私も別件でいろいろ考えてみたくなりました。
 今回の学会は、プログラムがよく練られ、会場校の雰囲気が良く、おもてなしの気分があり、会話や目指している方向が私のいるソサエティととても似ていて、不思議に居心地がよかったです。毎年来るのは無理と思いますが、今後も注目します。

Dinner 講演が長引き、お待たせしてしまって申し訳なかった、Yoshikoちゃん一家が駐車場で拾ってくれて、今日もお食事に。ファミリーレストラン的なお店で、チキンのfajitaを食べました。ボリュームが多くて半分でおなかいっぱい。プラスティックケースでお持ち帰りし、さっき、夜食で食べちゃいました。おいしかったです。

Bn 本屋にどうしても行きたかったのを受けて、Barnes&Noblesに連れていってもらいました。重厚でクラシカルな建物のなんと素敵な本屋さん!これってYou Got Mailでメグ・ライアンの子どもの本屋をつぶした大手のモデルの1つだっけ…と思い出しつつ、品ぞろえはいいし、カフェもあるし、子供の本のスペースも温かみがあって楽しげだし、1時間があっという間にたってしまいました。Yoshikoちゃんの10%offメンバーカード、一番高い本に使える20%offクーポン、円高の恩恵を受けて、信じられないほど安く買うことができました。

Book 個人的なお気に入りは緑のブックバッグです。チャックもあるし、ウォータープルーフ素材だし、いろいろ使えそうです。オリビアのペーパーバック、アフリカ系アメリカの参考書、絵本などなど。

Registration 学会受付でどなたかの寄贈か「ご自由にお持ちください」の本があったので、数冊いただいてきました。そのうち1冊は、(中身は大真面目なのかもしれませんが)なんとも笑えるファンタジーもの(?)。Jordanが興味を持ってくれたので喜んで進呈しました。「ニホンジャーっていったい…?」という感じですがプロットがおもしろいといいな。今回、とてもうれしかったのは、9年生のJordanが発表を聞いてくれたことで、本屋さんでは記念にとPrince Caspianの栞を見つけてプレゼントしてくれました。すごく賢い女の子なので、これからの道が楽しみです。課題をたくさん出してもらえるのはありがたいことなわけで、どうぞいっぱい楽しんで勉強し、本を読みつづけてください。

今、朝の4:30です。夜中にスカイプで東京としゃべり、2時間ほど寝て目が覚めてしまいました。国際線に乗ったらワインでも飲んで寝てしまおう。

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2012.02.04

The 6th Conference of Children's Literature Symposium

Daigaku 南フロリダ大学サラソタ校で、学会の1日目です。この大学だけで主催している小さな会で、どんな感じかと思っていましたが、全体にフレンドリーかつ落ち着いていて、内容も濃いものでした。香港から来た修士の学生さんが声をかけてくれていろいろおしゃべりしました。英文科の中で児童文学をやるのは、たしかになかなか日陰な道だけど、くらいついていってほしいし、積極的にいろいろな会に出て経験を積んでいくといいのではないかなあと思います。といって、私もまだまだですが。

Book 午後の1つ目のセッションで、クイアの絵本の紹介があり、簡単な理論の紹介のあと、参加者がグループに分かれてディスカッションしました。読んだKing and Kingも非常に興味深い内容で、ゲイ表象のかげにあるパートナー志向の話など、楽しいディスカッションでした。話題提供者による、クイアの絵本や児童文学の展示があり、興味深かったです。日本ではアマゾンで取り寄せない限り、なかなかずらりと並んだ実物を手に取る機会はないし、啓発を受けました。

分科会では、Mutsmagの映画化を中心としたフェアリーテイルのadaptationの発表、中国系アメリカ人の民話の再話における竜の役割についての発表(修士院生でしたが、竜と人がみつめあうところに生まれる絆の可能性というのはいい着眼点ですが、文化にまで広げるのは強引であり、東洋文化における竜というアイコンの認識も浅く、ちょっと残念)、休憩をはさんで、Beauty and the Beastの複数の版の違いについての発表(ガストンの分析がおもしろかったです)、ネイティブ・アメリカン文化の影響を受けたJoy Harjoの絵本についての発表(取り上げられていたThe Good Luck Catは今度見てみたい)、Alphabet絵本の新たな試みについての発表(リサーチの種をもらいました)と聞いて、夕方は作家のSara Pennypackerさんの講演を1時間。エネルギッシュな作家さんで、子どもが自分を映し出せる「鏡」や「窓」をできるだけたくさん掲げるのが大人の役割だと熱くお話してくれました。心配性の男の子を主人公にしたStewartシリーズのあとで、何も怖いもののない女の子を主人公にしたClementineにシフトし、アジア系の編集者さんと息のあった仕事をなさっているようです。展示があれば本を見てみたかったな。Clementineがおもしろそうで、優しくも堂々としたパパがいい味を出しているようです。

Pasta夜は、オーランドからはるばる来てくれた従妹のYoshikoちゃんとご主人のDennyさんと、姪っ子じゃないけど姪っ子気分のJordanに再会。Olive Gardenというおすすめのイタリアンレストランに連れていってもらい、車中でしゃべり、食事して笑い、実はこっちにきてから緊張続きで食欲も全然なかったのですが、気持ちがほぐれたのかサラダにパスタにデザートにとぺろりと食べてしまいました。げらげら笑うって素敵。会えて本当によかったです。それにとってもおいしいディナーでした。ありがとう!


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2012.02.03

アウトレットモールに行ってきた

Outlet Ellenton Premium Mallというのが近場にあるらしいということで、行ってきました。近場と思っていたらタクシーでけっこうかかり、往復の値段を考えると…ということになってしまいましたが、部屋から出て1日外にいられたのでよしとします。規模はグランベリーモールくらいだったでしょうか、昔、アメリカのアウトレットやモールに感じためくるめく…という感じではなく、でも、くまなくまわって5時間半も過ごしたのだから、エンジョイしたんだな、きっと。Gap、Polo、Banana Republicなどの定番のほか、好みのEspiritがありうれしく物色。子ども服も、フリースやセーターなどの冬ものが最終クリアランスで70%Offになっているものもあり、ぽかぽかのフロリダでは用なしですが、今の東京では絶対すぐにお役立ちだろうと思われる服をお安く買うことができました。それにしても、女の子の服は迷うほどときめくのに、男の子のものはやはりなかなか…。お土産のバランスを考えるのに苦労します。

Kaimono YoshikoちゃんおすすめのBath & Body Worksもあったので、じっくり吟味。いい香りのボディソープやローションのお店ですが、以前に贈り物でいただいたハンドソープをお客用にして大事に大事に使っていたので、ここぞとばかりにまとめ買いをしてしまいました。5本で$15、7本で$20というびっくり価格だったので7本をチョイス。これでかなり先まで長持ちするでしょう。円高の恩恵を受ける機会があってよかったです。

 サラソタに来てから空港、ホテル、今日のアウトレット、アジア系の人をまったく見かけません。リタイヤした感じのご夫婦というのが一番多いです。なんだか目立っていることこの上ない気がします。ひとりはさびしいなあ。タクシーとかチップとか、なかなかスマートにいかず、少々落ち込んだりしながら、明日に続きます。


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2012.02.02

アメリカに来た

 2011年の7月にオーストラリアであったIRSCLの第20回大会では、ネットで発表しました。反省点もありましたが、日本にいながらにして発表できるというのは魅力でした。今回、同様にネットで発表できるコンファレンスを見つけてアプライしたところ、ネットでの発表ではなくパネルでどうかという打診があり、パネルとなると行かないといけない、でも、たくさんの応募の中から選ぶのに苦労した、、とか書いてあるとなんだかうれしくなっちゃうのが人情で、考えた末、その可能性を考えてしまうということはやっぱり行きたいんだという結論になり、だんなさんの後押しもあって、ドイツ以来の外国です。従妹のYoshikoさんが一家でオーランドから来てくれるというサプライズもあり、当初の予定よりずいぶん大がかりになってしまいましたが、とにかく23時間ほどかけてやってきました。

 朝は強風でNEXが10分ほど遅れましたが、空港も出国審査も時期が時期なだけにがらすきで、順調に完了しました。DELTAでアトランタに向かいます。父と、「どこの飛行機会社で行くんだ?」「DELTA」「乗り継ぎはシカゴか、寒いだろうな」「アトランタだよ」「ああ、だからDELTAなのか」という会話が直前にあり、アトランタがDELTA王国なのを当然のように知っているのが、なんかかっこいいななんて思ったり。

 12時間のフライトでしたが、ナルニアの第3章を見て、ハリポタを見て、肥満児のドキュメンタリーを見て、寝てたら、わりにうんざりすることもなく着きました。当然エコノミーですが、ビジネスエリートかファーストクラスのブースチックな近未来デザインに目を奪われました。フルフラットで通路に対して斜めに設置されています。エコノミーでも個々の席にモニターがあり、先端的でした。

Atrlanta アトランタでは1回荷物をピックアップして再チェックイン、成田で検査を受けたにも関わらず、再度、靴までぬいでの手荷物検査がありました。分からなかったらどうしようかと思っていたのですが、心配しなくてもみんなできている、ということで、言われた通りに進んでいけば無事にすむようになっていました。しかし、入国審査で、私の2人前にいたアフリカ系の女性が長々と止められていて、けっこう時間がかかったり。ともあれ、出たところで乗継便のゲートを確認します。この表示は、最初、自分の便がなくてあれ?と思いましたが、よく見ていると、上から下に流れていくだけでなく、同じ行の中で次々に変わっていくので、情報を逃さないようにしないと、「まだ載ってない」と勘違いすることになりそうです。ハブ空港なのだということがよく分かります。

Sub すごく広いので、地下鉄並にコンコースを移動。機能的です。中心の通路にお店が続いていましたが、ピザやカフェなどあまり変わり映えがしなかったかな。コカコーラのお店があるようなので、帰りのトランジットのときには見てみたいです。サラソタ行の乗継便、は定刻を25分ほど遅れて出発。1時間半ほどで着きました。サラソタ空港は、シンプルなのんびりした感じで、特に迷うこともなく出口へ。バゲッジロストもなく、トラブルなくたどりつきました。タクシーに乗ろうとしたら、泊まる予定の空港近くのホテルはシャトルがあると教えてもらい、電話をして迎えに来てもらいました。よかったよかった。5マイル以内ならシャトルでどこでも連れていってくれるらしいです。

Room 部屋は広くて、キングベッド。近代的という感じではなく、バスタブがなかったのだけが残念ですが、大学の隣で、空港に近くて、ネットが使えて、ぐっすり寝られれば問題なしです。夜はYoshikoちゃんとスカイプし、さて、おやすみなさい。


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2011.12.19

鬼ヶ島通信 58号

58鬼ヶ島通信の50+8号が届きました。創作のラインナップが素敵です。電気って意外に新鮮なテーマで、梨屋さんの「電気飴」がじわじわおもしろく、憧れます、共学の学校生活。リアルなヨコスカストーリーも先が楽しみです。

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2011.10.21

ぞくぞく村のかぼちゃ怪人

Kabocha 『ぞくぞく村のかぼちゃ怪人』末吉暁子・垂水眞子、あかね書房、2011.9.

先月、ご高著を拝受しました。毎度楽しいぞくぞく村シリーズでも、満を持してのハロウィンでしょうか。末吉さんに重なるオバタンが今回もいい味を出していました。かぼちゃ怪人…プリンスになる前の姿でよいから、家の魔除けに鎮座いただきたいです。ちょっとよけられちゃうあなたが好きです。掃除するほうき星というのもきれいなアイディアで、ぞくぞく村の不気味さときらきらの輝きのミックスが、キリスト教以前に精霊へのことほぎのようにも見えました。末吉さま、おめでとうございました。これからも楽しみにしています。

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2011.08.31

ハッピーボール

Tokei京都特集のHanakoを買ったのに、全然関係ないページで一目ぼれしてネットで衝動買いしてしまった時計。物欲の晩夏。思った以上に可愛い!7つの玉にそれぞれハッピーな模様のレリーフもあったりして、きれいです。雑誌に載っていたのは黄色でしたが、買ったのはちょっとシックな紺。

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2011.08.30

マンゴープリン

Mango 冷蔵庫にあったものを使ってマンゴープリンを作りました。缶詰のマンゴー、生クリーム、牛乳、グラニュー糖、レモン汁をよく混ぜてゼラチンで固めて、ドライマンゴーを乗せるだけ。こくが出たせいか、私も一口味見して思いましたが、チーズケーキみたいな味だとTくんに言われました。なんか、こう現実逃避するときは、どうせなら人が喜んでくれることをすると得した気分になります。


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2011.08.28

デコ

いただきもののiPhoneケースに、人生初デコ。思ったよりパーツを使うんだということが分かりました。なんか、眩しいです。
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2011.08.25

こびとづかん 

Puzzle_2Dvd_2  大人気の「こびとづかん」は、ブームのはじめのころに、シッターさんに教えてもらって以来、子どもたちはすっかり好きです。今回、京都でおもちゃも買ってもらってないねえということで、最後に新風館のヴィレッジバンガードに行き、Tさんは70Pのすぐ完成しそうなジグソーパズル、TくんはDVD(こびと観察入門 シボリ カワ ホトケ アラシ編)を買っていただきました。
 TくんはDVDがいいと言ったものの、Tさんに「あまり見る時間がないんじゃないの?」と言われ、それを「反対された」と受け止め、本にし、お会計のあとになってしょげ出して、やっぱりDVDに変えてもらうということに。相手の意見をきちんと聞き、自分の主張があるなら、すねるのではなくきちんと話をするよう、多少家庭の中でも練習しなきゃです。そういえば、買ってもらったのは第2弾だったけど、カクレモモジリのいる第1弾のほうがよかったのではなかろうか…まあ、いいか。カクレモモジリは、店内で映像が流されていましたが、桃に入ってるあたり、それはそれはキュートでした。

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2011.08.24

万華鏡ミュージアム

 前後しますが、雨降りだった8/21の午後に4人で、新風館の隣にある万華鏡ミュージアムに行ってきました。あまり期待していなかったのですが、一部屋の展示のなかにまさに世界のいろいろな万華鏡があり、思いがけずひとつひとつ見ていくだけでとても楽しめました。万華鏡というと回すイメージですが、筒と直角になるように取り付けられたオブジェクトの中をゆうらりとビーズやガラスが落ちていく仕掛けの万華鏡もありました。オイルの中の落ち方は絶対に一様ではありませんから、何度も上下を逆にしてぽーっと見ていたいような優雅さです。外側も、七宝焼きや金属など工夫を凝らしてまさに工芸品ばかりでした。5分間ほどの「投影型」万華鏡というのも鑑賞し、暗くした部屋の壁でまわるいろいろな万華鏡の模様に、しばし幻想的な気分。子供たちはお約束の手作り万華鏡に挑戦し、優しい京都弁の学芸員のお姉さんに教えていただきながら首尾よく完成しました。入れるものはいろいろ変えることができ、ビーズやスパンコールはお約束ですが、クリップなんかも意外性があってよかったです。
 このへんからマンガミュージアムなどにも行き、三条通りのかわいいお店やカフェなど見ていくだけでも楽しそうです。

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2011.08.23

伏見稲荷大社

Fusimiお母さんだって観光っぽいことしたい、ということで、青少年科学センターの帰りに、子どもたちをソフトクリームで釣って伏見稲荷大社へ。観光客も少なく、稲荷山だけあって高いのかなんだか涼しい風も吹いていて、参拝できてよかったです。本殿が改修工事中で、仮殿でのお参りはいまいち冴えませんでしたが、途中までだけでも、見てみたかった千本鳥居に感動。ずっと続いているのかと思っていましが、辻があって、頃合いを見て引き返せます。だいたい10分ほど歩いたところまでで、わが家は引き返してきました。おみくじは、吉凶いまのところ分からないけれど、真摯にやっていけばいずれ末吉…。つまり、いまひとつということか。鳥居前のソフトクリームは、疲れた体に大変おいしかったです。


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京都市青少年科学センター

 子供たちと3人で京阪に乗り、京都市青少年科学センターへ。京都の夏と砂漠の夏体験コーナーがあり、同じ35℃でも、京都は湿度70%でむわっと暑く、砂漠は20%でほどよく、湿度で全然違うことが分かりました。とはいえ、今日はそれほど暑くなったです。Tさんは2度目、Tくんは初めてのプラネタリウムで、夏の大三角形にすっかり詳しくなり、恐竜の復元展示を見たり、実験で工作をしたり、朝から昼過ぎまで満喫しました。だんなさんが子供のころからある施設で、古さも感じましたが、理科のはじめの一歩にはもってこい。上野とかと違って全然混んでいないのもよかったです。子ども会らしき団体さんも見かけました。TさんとTくんは、星と星座が好きになるかな。
 食堂は昨年11月に閉鎖になったとか。行きがけにコンビニでおにぎりを買い、おやつも持っていって、遠足気分。あ、そういえば、暑そうだった屋上階だけ見そびれました。

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2011.08.22

しょうざん

 毎度おなじみの「しょうざん」プールへ。子どもたちの毎年一番の楽しみです。予報から、明日にしようと思っていたのですが、晴れ間も見えていたので急遽今日に。だんなさんの両親にも来てもらって、結局朝から夕方までプールにいました。晴れてはいたけれど、それほど暑くなく、あまり水の中にいると寒いくらいでしたが、私も久しぶりにゴーグルをつけてもぐったり泳いだり浮いたりと、プールアクティビティを頑張ってしまいました。Tさんは、水中逆立ちがなかなかの上達ぶりで、水面からぴしっと立つ足はシンクロガール。Tくんは、まだ2~3歳で来たときから泳げもしないのに水に飛び込んだりもぐったりしていた水の子で、今日も軽やかに遊んでいました。クロールの息継ぎができるとか、泳ぎが上手とかいうわけでは必ずしもないのですが、なんというかしなやかに水になじんでいる感じです。今年も、来られてよかった。しかし、涼しくて油断をしていたら、顔が焼けてしまいました。うーん、パッティングしなきゃ。

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2011.08.21

地蔵盆

 今年の帰省は、子どもたちの長野キャンプのあとということで、ただいま京都にいます。初めての日程で、「地蔵盆」なる町内会の行事に参加しました。子供のためのお盆、お地蔵さんのお盆、でしょうか。朝からちょうちんを飾りつけ、町内のお地蔵さまを祀ってお供えなどをしつらえ、午後にお坊さんが来て読経供養、それから直径2メートルくらいある巨大なお数珠が出てきて(!)、みんなでまわしながら「南無阿弥陀仏」を唱える、終わったら、子供はお菓子などいただける、というものでした。Tさん&Tくんの名前を書いた提灯も飾らせていただき、住んでいないのにごめんなさいな感じでしたが、珍しい行事に参加させていただきました。だんなさんの頃は子供だらけで、もちろん数珠回しも子供だけだったそうでしたが、今回の参加者は子供4人で数珠回しには私も参加させていただきました。本当は100回まわすそうなのですが、今日はだいぶ省略だったかしら。昼間は万華鏡ミュージアムに遊びに行ったのですが、行く道道でそれぞれの町内会で地蔵盆をされていました。うーん、奥が深い。

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2011.08.20

三田評論7月号

Mita7_2 もう8月も下旬になってしまいましたが、先月初めに発売の『三田評論』(7月号)の「社中交歓」のコーナーで「虹」というテーマから『オズの魔法使い』のお題をいただき、「オズの国につづく」という短い文章を書かせていただきました。『三田評論』に載るというのは、一種のオナーであり、父は喜ぶだろうなと思って1冊あげたら、やっぱりとても喜んでいました。
 この号を届けてくださるために、編集の野田さんがわざわざ研究室にいらしてくださったのが7月6日、IRSCLのオンライン発表をした日の午後でした。5限がゼミだったので4年生を相手にいろいろ仕事のお話などをし、学生からは言葉を引きだしてくださって、とてもいい時間が持てました。野田さんにお目にかかったのはもう8年も前のことですが、着実にお仕事をされ、ママとしても輝いていて、お迎えできてとてもうれしかったです。
 『三田評論』は一見固そうですが、中を読むと話題も豊富で、当たり前ですが懐かしいこともいろいろあり、とてもおもしろく読めます。ちなみに、誌をいただいてまもなく、法人の事務局長さんから、同じ号に名前が載っているというメールがあり、驚きました。ちなみに「神宮ネット裏三田会」だそうで、そうか、野球好きですか!
 今回のことをきっかけに、ちょっと素敵なチャンスがありそうで、秋を楽しみにしているところです。野田さん、その節はありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

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2011.08.18

BBC Boy's Don't Sing (2007)

 たまたまチャンネルをまわしていたらNHK BSでやっていたBBCのドキュメンタリーに釘づけになってしまいました。イギリスで最大級の総合男子中学校に赴任してきた音楽の先生が、今どき合唱なんてとそっぽを向き、歌なんて嫌いだと言いはなつやんちゃな(sportingな)男の子たちを情熱をもって指導していく過程を追っています。成功体験を積み重ねさせ、力をあわせてすばらしいことをやりとげることがいかに彼ら自身を成長させるか。学校にはラッパー軍団もいて、音楽の性質の違いやおそらくはものの考え方も違うところから合唱団とは反目しているのですが、先生はラッパーたちも辛抱強く説得し、巻き込んで、最後はロイヤル・アルバータ・ホールでおこなわれる「スクール・プロム」での合唱という大イベントで互いの持ち味を生かしたすばらしいパフォーマンスを成功させます。もちろん歌も素敵なのですが、この先生の情熱と、話す英語の美しさと、子どものために何が必要かをきちんと分かっていることとに断然引き込まれました。月並みですが、本当にいい先生だなあ。
 映像はネットでは見られないようですが、最後のアルバータホールの部分はYou Tubeにありました(なんでもあるんだな)。指揮をしているのが先生ですが、惚れちゃいます。ソロの子たちのそれぞれのドラマや家庭環境、この先生への反抗と反省など、見応えのある番組でした。「ステップ!ステップ!ステップ!」もですが、教育ドキュメンタリに弱いんだな、私。

追記。キュートすぎる先生はギャレス・マローン氏で、私の見た番組は英国アカデミー賞と放送賞も取ったとか。伊達に見入られたわけではない優秀番組だったのですね。マローン氏のような英語で語りかけたいな、I am massively, personally proud pf you. Well done. なんつって、キャー。

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2011.08.17

にんぎょのいちごゼリー

Ningyo『にんぎょのいちごゼリー』末吉暁子/黒井健、フレーベル館、1982/2011.7.

 ご高著を拝受しました。真夏にぴったりの『にんぎょのいちごゼリー』、涼しげでふるるんとしてそうで、自分でも何か作ってみたくなります。うみいちごってどんな味かしら、と、空想もふくらむところで。船乗りさんのレストラン。いちごゼリーは、あまりに人気が出てしまって、最終的にはちょうどいいところに落ち着きますが、最初に心からのおもてなしでいただいた素朴なゼリーが一番おいしく感じられたのではないかしら。Tさんも喜んで読んでいました。末吉さま、ご復刊おめでとうございました!

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コクリコ坂から

Kokuriko 新宿に「コクリコ坂から」を見に行ってきました。ジブリの大人向けで横浜が舞台らしい、くらいしか前知識なく、その分、本当に「どうなるんだろう」と、きゅんきゅんドキドキしながら見ることができました。学校が素敵だったけど、私立で宗教色がなく学力の高い共学って横浜にはあまり思いつかないかな、地方のトップ公立のイメージかな、と思いました。俊くんもさることながらいつい水沼殿にも目がいってしまったり。観終わったあと、後ろにいた人が「なんでメルちゃんなの?」としきりに言っていましたが、海→フランス語でメールくらいは常識の設定なのでしょう。
 今回は、聖司ではなく、海ちゃんからなんだな、と。弁論に女子は全然参加しない保守性残る時代設定の中で、これは画期的ではなかったでしょうか。実際、昔の人って、どんな風に告白してたんだろう?自転車のシーンもどこかで見た感じだったけど、よかったぁ。
 ほろりと泣いてしまったのは、お母さんと海の場面です。こんなにけなげに頑張っていても、やっぱり親ってある瞬間にはすごく大事で、記憶をしっかり預かり、手渡していく役割にも、本当に心がどうにもならないときによしよししてあげることにも、身の引き締まる思いがしました。いい大人になりたいものです。この時代に父親の代から医者で自分もアメリカに行ってて大学に職のある、しかし、子育ても見事にこなしているママがすごい。そして、ものすごい深い愛情のこもったセリフだったなあと、今泣きそうになりました。
 コロッケおいしそうだなとか、リフォーム推進アニメだな、とか、合唱感動的だなとか。あと、この子たちはこんな風に討論したり部活に打ち込んだり家事や家業手伝いをしたりしているけれど、時期がくれば当たり前のように東大や医学部に行く、トップクラスの子たちなのだなとか。愛を叫んでばかりなのではなく、その周辺が本当にりりしくきちんとしています。数えてみると、だいたい私の親世代の青春時代だなと思うと、おじいちゃん、おばあちゃんと孫には呼ばれる方々の中にちゃんとまだ海ちゃんや俊くんは息づいているはずだし、ちょっとお年寄りを見る目が変わるような気もします。いい映画を見ました。

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